遥か銀河系の彼方より、またもやエイリアンの集団が地球を侵略するため接近して来ていた。
「隊長。この前のフェイクの大砲には、まんまと一杯食わされましたね。モニターの録画を分析してビックリしましたよ」
「まったくだ。あのずる賢い地球人たちめ」
「あのちっぽけな島国をまた狙うんですか?」
「あたりまえだ。今度という今度は、容赦なく殲滅してくれるわ。グヘヘヘ」
エイリアンをのせたUFOの大群が、日本にむけて大気圏に突入した。次の瞬間。5号機が突然火を吹いた。
「何が起こったんだ!」
それに続いて2号機と4号機が火だるまになって燃え始めた。
「どういうことだ」
「隊長。たいへんです。この星の軌道の周りには、宇宙地雷と思われるものが数万個も浮かんでいるようです!」
「何だって。その衝突速度は」
「毎秒10kmから15km。これは地球のライフル銃の10倍のスピードにも匹敵します」
「退却だ。いますぐ全機退避せよ!」
そう、地球の軌道には使われなくなった人工衛星や打ち上げロケット、その廃材やこわれた破片などが数千万個も飛び回っているのである。
この時エイリアンのUFOはその半数近くを失い、その後二度と地球に近づかなくなったという。エイリアンの隊長が最後に残した捨て
「・・・・・・くそう。外見と違ってなんて汚い星なんだ。ゴミぐらいちゃんと片付けとけよな!」