朝、今日は李仁の休みの日だ。こういう日は、彼は前のように朝の支度をしたくなる。
湊音は昨日まで続いた雨で体調を崩していたが、ようやく落ち着いてきたようだ。
そんな彼のために、李仁は朝ごはんを用意する。
まだパジャマのままで、エプロンをしてスクランブルエッグを作る。レタス、ミニトマトも添え、ベーコンエッグ、トースト、コーンスープも準備する。
ダイニングに運ぶと、頭をボサボサにした湊音があくびをしながらやってきた。
「おはよ、李仁」
「おはよ、ミナくん」
背の高い李仁に、湊音は爪先立ちして軽くキスをする。
「あ、つまみ食いしたでしょ?」
ニコッと湊音が李仁を見上げて言う。軽くキスをしただけで……。
「バレた? ちなみに、何をつまみ食いしたか分かる?」
李仁がニヤッと笑うと、湊音はうーんと考え込むが……。
「わかんないから、もう一回キスしよ」
「それが目的でしょ?」
「なんだよー、李仁もクイズ出させて、もう一回させようとしたんでしょ?」
「そんなつもりはない……」
湊音が再び李仁にキスをする。今度は軽くではなく、舌を絡ませ、激しく何度も何度も。李仁もそれに応えてキスをする。お互いに抱きしめ合う。
「味、わかった?」
長い時間キスをすると、息ができなくて苦しくなる。李仁はキスを引き離し、湊音の顔を見つめた。
「うーん、わかんない……一応さっき、ここに来る前にマウスウォッシュでうがいしたんだけどさ」
「だから、ミナくん、ミントの味がしたんだよ」
「当てられちゃった……」
2人は見つめ合い、再び抱き合う。
「もっとヒントちょうだい」
「ミナくん、いいわよ。最後……」
と三度目のキスを交わす。
つまみ食いしていなかった、が正解だが、そんな風にして2人は朝からラブラブだった。