「貴方は
そう
「そうよ。私は会長の孫娘、
やはり───。
何故俺がそう感づいたのか、何故俺がそう確信が持てたのかは説明ができないが、この状況───特にこの女性が他に人には視えないという特異な事象から、俺はこの女性こそが
「この温泉旅館で事故に遭い、今は病院で意識不明の重体と聞きましたが、どうしてここにいるんですか?」
「それは私にもわからないわ。気が付いたらここにいたの。もちろん自分が今、魂だけの存在───幽霊だということはわかっているわ。あ、いえ、私はまだ死んでいないから、正確には
女性───もとい会長の孫娘・
「それより貴方───……。やっぱり私が視えるのね───……」
俺は周囲の気圧が急激に下がり、空気が冷え固まっていくのを感じた。
その元凶は
「まあ、それはそうでしょうね───……。だって私がこうなったのは───……! 私がこうなったのは───……!!!」
白咲の髪がまるで一本一本が意思をもったかのようにザワザワと蠢き始め、顔は陰になって暗くなり、その暗がりから鋭い眼光が俺を射貫いた。
「私がこうなったのは───……!!!
あまりの怒声に空気が震え、ガラス窓もガタガタと振動するかのようだった。
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【後書き】
私の小説を読んでいただき、本当にありがとうございます。
(ノ≧ڡ≦)☆<ウレシイデス!!
いやー、しかし有真君はいったい何をしてしまったんでしょうかね?(笑
乞うご期待いただけますと幸いです。
(⋆ᵕᴗᵕ⋆)
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