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いつもお世話になっております。柳アトムです。
(⋆ᵕᴗᵕ⋆)
2章に突入しました~!(ノ*>∀<)ノ
ここまで読んでいただきまして、本当にありがとうございます。
2章の前半では由佳が犯人捜しを行います。
お付き合いいただけますと幸いです。
その後、17話でまた事件が発生します。
その事件をきっかけにまたお話がもう一段階ギアをあげますが、そこで「面白い!」と思っていただけるよう頑張ります。
(๑•̀ㅂ•́)و✧
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「おなじくらすのきふねゆかに、じぶんのおもいがとどきますように」
「いったい誰がこんな願い事をしたのだろう……?」
「おなじくらす」と言っていることから高校のクラスメイトの誰かであることは間違いなさそうだ。
「由佳ちゃん」
そして思い当たるクラスメイトは数人いた。
しかし、そのクラスメイトが、
「由佳ちゃん」
それでも由佳は、まずは可能性のあるクラスメイトを一人ひとり考察していくことにした。
「由佳ちゃーん」
まずは───
「おーい。由佳ちゃんってばー」
「ふぇ?!」
由佳は1万円のお賽銭の件で考え事をしていたところ、急に現実に引き戻されて素っ頓狂な声をあげてしまった。
気が付くと
「ふぇ?! じゃないよ。どうしたの? 104号室さんのドリンクあがったよ」
由佳はアルバイトの最中だった。
「あっ! す、すみません、店長!」
由佳はトレイに載せられたドリンクを受け取ると、慌てて104号室に提供しに向かった。
「いけないいけない…! アルバイトに集中しなくちゃ…!」
由佳は頭を切り替えるよう自分に言い聞かせた。
「……でも、一体誰が……」
しかし、いくら切り替えようとしても、1万円のお賽銭の件が頭にこびりついて、思考から切り離すことができなかった。
由佳がアルバイトをしているのは「ワンフィールド」というカラオケ店だった。
このカラオケ店は
そして店長は楓の兄の
「どうしたの由佳ちゃん。今日は心ここにあらずって感じだよ?」
アルバイト上がりに由佳は
「す、すみません……」
結局、由佳はアルバイト中、ついつい1万円のお賽銭の件を考えてしまい、迷惑をかけてしまったのだ。
「あ、いやいや。怒ってるんじゃないよ。ただちょっと心配になっただけ。
受験勉強も大変なのに無理を言ってアルバイトを続けてもらってるし、それに今は夏祭りの準備期間でしょ? さすがの由佳ちゃんもちょっと疲れてるのかなって」
由佳は受験があるのでアルバイトを辞めるつもりでいたが、由佳がいなくなるとシフトが埋まらないので、代わりのアルバイトが見つかるまで待ってもらうよう言われていたのだ。
「ちょっと夏祭りの準備で根を詰め過ぎたようです。ちゃんと休むようにします」
それを聞いて顕乗は満足そうに頷いた。
「ぜひそうして欲しい。ただ、ちょっと言いづらいんだけど……」
「……? はい、なんでしょう?」
「休んでねって言ってるのに申し訳ないんだけど、ひとつだけお願いがあるんだ。
由佳ちゃんの代わりのアルバイトを募集してるんだけど、応募があってね。近々、面接をするんだけど、由佳ちゃんにも同席して欲しいんだ。何せ由佳ちゃんの代わりを務めてもらう人だから、由佳ちゃんの意見を聞いておきたいんだよね。
それに4人も応募があってね。人数も多いから、
「わかりました。そういうことでしたら同席します」
「ありがとう。今回、応募してくれた4人の中に由佳ちゃんに代わってリーダークラスを務めてくれる人がいてくれるといいんだけどね」
「そうですね。私も自分が抜けた後が心配なので、是非、そういったリーダークラスになれる人がいてくれると嬉しいんですけど……ん? あれ? ちょっと待ってくださいね。顕乗さん、今、なんて言いました?」
「え? あれ? なんか俺、変なこと言った?」
由佳はハッとした。
実は由佳はワンフィールドで働くメンバーの中で、特に仕事を任せられる「リーダークラス」という役職に任命されていたのだ。
そしてワンフィールドのリーダークラスは由佳と楓、そして店長の顕乗の3人だった。
「こ、ここにもクラスがあった……!」
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2章の1話目はどうでしたでしょうか?
(,,•﹏•,,)ドキドキ
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誤字脱字などのご指摘もいただけますと幸いです。
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