「ここがみんなが活動している部室なんだね~?」
四葉は興味津々で部屋を見回しながら言った。
「そうだよ。四葉ちゃんは部活に入って無かったよね?」
あたしはさっそく訊いてみた。
「うん~。私は性格が引っ込み思案だから、なかなか踏ん切りがつかなくて~」
四葉は少し恥ずかしそうに肩をすぼめながら返事をした。
「じゃあさ、この部活に入らない?」
あたしと愛理栖が四葉ちゃんにそう聞いたのはほぼ同時だった。
アハハ、アハハ♪
あたしと愛理栖は顔を見合わせて笑った。
「ありがとう~。でも、実は他の部活からも勧誘されてて、急には決められないの~。ごめんなさい〜。
ところで、この部活はどんなことをしているの~?」
四葉は少し申し訳なさそうに手を振りながら、興味津々で質問してきた。
「宇宙の成り立ちを話し合ってるの」
愛理栖が迷いもなく即答した。
愛理栖は真剣な表情で四葉に向き直り、言葉に力を込めた。
「宇宙の成り立ちか~ 面白そう~♪」
四葉は目を輝かせて微笑んだ。その興味津々な様子に、あたしもつい嬉しくなった。
「実はね、あたし達はまだ昨日活動はじめたばかりでね……」
あたしは照れくさそうに頭をかきながら、四葉にそう説明した。
こうして、土曜日の活動は最初は思わぬ来客で時間とられちゃったけど、話し合いは順調に進んだ。
むしろ、問題は日曜日だった。
※今回の要約※
宇宙の真理を探す部の部室に連れてこられた四葉は入部を迷うが、活動には興味を示した。これから活動はさらに活発になるかと皆は考えた。しかし……。