あたしは恥ずかしくて悔しくて、ずっと下を向いて泣いていた。
すると、みどりちゃんがにっこり笑って、
あたしの肩をポンポンと叩いた。
「空ちゃん、大丈夫だよ。
私も昔は同じような気持ちになったことがあるんだ。」
みどりちゃんの温かい言葉に、
あたしの心は少しだけ軽くなった。
「ねぇ、空ちゃん。
何か嫌なことあったときさ、誰かに聞いてもらうとホッとするよね?
砂漠で喉がカラカラになったときに、
冷たいお水を飲ませてもらえると嬉しいよね?」
みどりちゃんは地面に落ちている空き缶を拾いながら続けた。
「それはきっと私たち人間だけじゃないよね。
地球の動物たちがみんな笑顔で暮らせるように、私お手伝いしたいな。
空ちゃんも一緒にできること探そうよ」
彼女はそう言って、あたしに手を差し伸べてくれた。
あたしはその手を掴みぎゅっと握った。
とっても温かかった。
みどりちゃんは絵が上手だった。
「将来は絵で、地球にいるいろんな生き物のことをみんなに伝えたいんだ!」
彼女はキラキラした目でそう言っていた。
「あたし、絵、苦手なんだよねぇ…」
あたしはため息をついた。
「空ちゃんは集合写真とかめっちゃ上手じゃん!写真で表現してみたら?」
みどりちゃんが提案してくれた。
「じゃあ、あたしは写真で世界中のひとに、
地球の生き物の素晴らしさを伝えようかな!
みどりちゃん、素敵なアイデアありがとね」
※今回の要約※
落ち込む空をみどりが励まし、地球の動物たちのために力を合わせようと約束。
二人はそれぞれの才能を生かして活動することを決意する。