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第6話 コーティ 5番目の次元⑥

「実は、創造主は私たち人間とそれほど変わらない存在かもしれません」

愛理栖は、打ち明けるように静かに語り始めた。

彼女の瞳は、夜空に瞬く星のように輝て、その言葉に確信を込めていた。


「どういうこと?」

僕は思わず尋ねた。


「私には、幼い頃にとても大切な人達と過ごした断片的な記憶があるんです。

詳しくは思い出せないんですが……」

愛理栖は、眉をひそめて少し考え込んだ。


「そのとき体験した出来事から、私の名前には宇宙の秘密や創造主に繋がる

とても大きな意味が込められていることがわかりました。

 だから私、思い出したいんです。

一緒に、私の本当の名前、探してもらえませんか?」

そう言って、彼女は期待に満ちた瞳で僕を見つめた。



愛理栖の突然の頼みに、僕は思わず目を丸くした。

「え、ちょっと待って。考えさせてほしいな。」



「ごめんなさい。こんなこと急に言われて、

混乱しますよね。」


彼女は宇宙に興味があるだけでなく、

自分の出生の秘密を探しているという。

そして、世界を救うために創造主を探しているらしい。


私たちは、この世界の裏側にある真実を知ることができる特別な存在なの。

創造主と話すことができるし、この世界から抜け出すことだってできる


愛理栖の言葉は、どこか魅力的だった。

でも、同時に胡散臭さも感じた。

まるで、新しい宗教に勧誘されているような…。

でも、彼女の真剣な眼差しに心を動かされた僕は、愛理栖の提案に乗ることにした。


「ひかるさん、もう後戻りはできませんが、

覚悟はできてますか?」


「うん、もう後戻りはできない。」


母のこと、そして周りの人たちのこと。

僕はもう、他に選ぶ道がなかった。

これは、僕にとって最後の賭けだった。



※今回の要約※

愛理栖は自分の出生の秘密と創造主を探し、

共に世界を救いたいとひかるに協力を求める。ひかるは彼女の言葉に惹かれ、壮大な冒険へと足を踏み入れる。



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