「辛かったね。大丈夫、ボクがそばに居るよ」
キミの心に寄り添いたくてさ
ボクがキミを優しく抱きしめても
キミは痛そうな表情のままで
ボクの心まで壊れそうでした。
辛そうなキミを見ていられなくて
自分勝手にキミを傷つけていたのはボクでした。
「苦しかったね。大丈夫、ボクが横にいるよ」
キミの過去に寄り添いたくてさ
ボクがキミの隣で微笑んでも
キミは切なそうな表情のままで
ボクの過去まで色褪せそうでした。
苦しそうなキミを見ていられなくて
自分勝手にキミを傷つけていたのはボクでした。
あの頃のキミは無邪気に笑っていたのに
今のキミは微かにすら笑わなくなって。
あの頃のキミは安気に昼寝をしていたのに
今のキミは寝ることに恐怖するようになって。
大好きなキミを安心させたいのに
ボクじゃキミの心の傷を埋められませんでした。
空は蒼くて晴れやかなのに
キミの心には雨が降っていて
心が冷えきっているよね
キミの傘になれなくてゴメンね。
何時しかキミは狭い世界に引き篭るようになって
愛しいキミの声すら聞くことが出来なくなった。
キミとボクの二人の世界は崩れ落ちそうで
でもボクよりキミのが苦しいから
ボクね、なんだって頑張れるよ。
久しぶりに部屋から出て来た
キミの身体は痣だらけでボロボロで
虚ろな瞳でボクを見詰めては
子どもみたいに泣きじゃくったよね。
そんなキミを抱き締めて
苦しくないボクまで泣いちゃったよ。
キミは心優しい人だから
他人の苦しみまで背負っちゃって
泣くことすら出来なくて溜め込んじゃったよね。
キミは心が弱い人だから
自分の苦しみを他人にぶつけられなくて
自分を傷つけて自分の存在を確かめちゃったよね。
心の傷は一生治らないから
キミが苦しい時はボクにも分けてね
キミの苦しみならボクね、何だって受け入れるから。
「生きてくれて、ありがとう……もう離さないから。」