王子に恋したラプンツェルは、少しでも綺麗と思われたくて、今まで以上に熱心に髪の手入れをするようになりました。
そして待ちに待った、次の逢瀬の日。
「あっ……!」
絹よりなめらかなキューティクルに手が滑り、哀れ王子は、真っ逆さまに地上へと落ちていってしまいました。