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4章…7話

「もしもし…あれ?」


「嶽丸の携帯で、まちがいないですよ…?」


「あ…そうですか、あの、嶽丸は?」


嶽丸は…?だとぅ…?!


「今シャワー浴びてます…けど…」


語尾を意味深に開けつつ答えると、明らかに電話の向こうの人が笑ったのがわかった。


「…みゃーも入るか?…今お湯を張ってるから…」


と言ったところで、私が腹這いになって携帯に耳を当てていることに気付いた嶽丸。


「うん。ありがと。…じゃあ…私も入っちゃうね」


言いながら体を起こすと、耳に携帯を当てながら、嶽丸の膝に乗ってチュっとキスを落とした。


…私たちのやり取りもキスの音も、全部ミズドリさんには聞こえてるはず。


甘えるようなキスをされて、嶽丸は若干、目を見開いた。



「…はい」


自分の耳に当てた携帯を嶽丸の耳にあてがう。すると「…え?俺?」と、ハッとした様子。


「もしもし…」


そのまま声にする嶽丸をじっと見つめた。

私の顔に「浮気を疑ってます」って書いてあるのだろう。


私から目をそらさずに携帯の相手の話を聞いていた。


やがて話は終わったみたいだけど…その話のほとんどは、聞く内容だったみたいで、何が何だか全然わからない。



「ねぇ…俺のこと、どうするつもり?」


着信を終えて、携帯を放り投げ、膝の上の私を抱きしめる嶽丸。


「膝に乗ってチューとか…可愛すぎて困る…」


「そうじゃないでしょ?電話の女の人…ミズドリって…昨日一緒だった人…!」


「ん?女じゃなくて…鳥だよ鳥」



嶽丸は腰に巻いたバスタオルを外して、膝の上の私を抱きしめるから…

ちょっと焦った。


嶽丸のTシャツを着せられているだけ…


「ちょ…っと…入っちゃう」


「うん…入っちゃうね」


また始まる甘い展開…

あれ…?私、お風呂に入ろうと思ってたのに…


私はまた、嶽丸の指先に昂ることになる…



やがて…汗ばんだ体を抱きしめあい、深いキスを落としながら…


初めて気付いた。




「嶽丸…もしかして、さっきから…」


「うん…避妊してない」



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