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4章…6話

「ちょ…もうっ…バカっ!ブタ野郎って言われたのに、なんでっ…?!」


「…会いたかった…みゃー…」


…ヤバいヤツだ…コレ。


と…とりあえず落ち着いてもらわないと…このまま抱き潰される…!


「…酒くさいっっ!」


叫んだ私の声で、頬へのキスがピタっとやんだ。


「わかった…今シャワー浴びてこようと思ったんだよ」


唇は離れたけど、腰を撫でる手がスーッと下に下りて来るのがわかる。


「俺の好きなスカート…」


フニフニとお尻を撫でるスケベな手が、スカートの裾を目指して降りていく。


ツネってやろうかと思って見上げると…半開きになってる唇から赤い舌が覗いて…見下ろす目が官能的…


そして気づいてしまった…

お腹のあたりに押し付けられた熱が、さっきより硬くなっていることに。


これは…本気でヤバい。


…ってか、ブタ野郎の続きは?

え?浮気の疑いをかけられて…なに盛ってんの?


「浮気なんかしてねぇよ?」


「…わかったからっ!」


裾にたどり着いた指が、少しずつスカートをめくっていく。


「これから、し、仕事なんじゃないの?!」


「…浮気したって疑ってんだろ?」


「それは…あんな風に腕を回してるところを見れば、誰だって…」


「俺はみゃー以外、こんな風にならない…」


知ってるくせに…と言いながら手を引かれ…硬さを増した熱い塊にあてられた。


「…あ…」


私の手が、その熱さと形から嶽丸の今を感じ取った。


…嘘だ

さっきからわかってた。

ハグされた瞬間、嶽丸がずっと我慢していたこと。


それは欲望という意味ではなく、私に会いたいと願っていた切ない愛について。


我慢してたんだ…私と離れて過ごすことを。

…嶽丸の切なさが溢れ出すのを感じて、私はそっと嶽丸の唇に…自分からキスをした。


抱きしめ合う…というより、絡まり合うような行為を繰り返して、気づけばどれくらい時間がたっていたんだろう…


シャワーを浴びに行った嶽丸の携帯が振動してる。



「ミズドリ…?」


画面に表示された名前は、昨日嶽丸が腕を肩に乗っけてた女性の名前。


…電話してくるって…なに?



「もしもし…」


着信、繋いでやったけど?



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