あれは、何年前のことだっただろうか・・・
コロナが落ち着いてから初めて参加した街コン
結論から言えば悪夢だった。
コロナになる前も幾度か街コンには参加していたが
結果はまあ無惨たるものであった。
しかし、コロナ明けに参加したあの街コンが、
僕にとって一生忘れられない出来事となった。
その前に、僕のスペックについて語ろう
僕は『相内あい』という華やかで可愛らしいペンネームを使っているが
中身はおっさんである。ダメな方の
容姿において、イケメンかブサイクか
どちらかといえば・・・
ぶっちぎりでブサイクである。
思いつく限り、最大級のブサイクを想像してみてほしい。
出てきただろうか?
それが僕だ
身長はサバ読んで157cm
そしてハゲている。もう薄いとかそんなレベルではない
完成された波平である
低身長とハゲ、負のダブル役満を達成させたのである
大学を卒業した20代前半の時点で波平はすでに出来上がっていた。
それでは、街コンの話に戻そう
まず、僕含む参加者が5名(男性3女性2)だった。
ちなみには普段は20~30名ほど
この町内会にも満たない人数で繰り広げられる街コンが
地獄の始まりだった。
これでも参加費は5000円という、運営の強気な姿勢には感服する。
街コンの流れは、1対1のトークをローテーションし、好印象な人を選んで
マッチングすればカップル成立するというタイプである。
今回は少人数であった為、トークは10分と長めの形式(普段は3分)。
1対1のトークが始まるのだが、最初僕があぶれた為、
僕以外の男女が楽しく話してる様を尻目にお茶を飲んでいた。
それを見かねたのか、運営が僕に話しかけてきて他愛のない世間話をする。
この図はまさに
先生「はい、それじゃあ二人で一組つくって~。あれ?相内君余ったの?それじゃあ先生と組もうか」
という状況に酷似していた。
開始5分でこの世界の縮図というものを痛感しつつ
なんとか10分経過
満を持して女性との会話に入るのですが
僕は意気揚々と話をかける
笑顔、礼儀、清潔感、全てに全力を注ぐ
そして、開始30秒
相手の視線、声、体の向きその他もろもろで…
僕は悟ってしまう。
この人僕に関心がない
「動画でスキップできない広告」
を見るような目をしてらっしゃる
こういうときこそトーク力でカバーしなきゃ!
と、第三者は思うのかもしれないが
仮に僕が芸人レベルのトーク力を以てしても
5000兆円貯金があるとか宣っても
この状況は変えられなかったと思う
相手は、聞かれたことに対して淡々と答えてるだけで
会話とはいいがたい状況
僕「趣味は読書ですか。良いですね〜。どんな本を読んでるんですか?」
相手「色々」
僕「へ、へ〜・・・」
それを10分
それを10分
それを10分
そしてそれがさらにもう一人
自己PRですら3分もたせるのが難しい僕にとっては
とても頑張ったと思う。
~中間~
気になる異性をランキング付けし、運営に渡すことによって
自分が何番目に人気があるか、好印象かがわかる。
結果は…
『おめでとうございます!あなたは3番人気です!!』
おめでとうじゃねえよ
遠回しの最下位宣言
これが普段通りの10名以上参加者がいる場合は良いのですが
この極少人数だともはや解雇通知みたいなものである
~追い打ち~
運営「今日は参加者が少ないので、10分のローテーションの会話をもう1周行いましょう!」
やめてくれえええええええええ!!
何が楽しくて四面楚歌状態のギャルゲーを周回プレイしなくちゃいけないんだよ!!
帰りたかった。
すごく帰りたかった。
10時間(AM3:30まで)残業したとき以上に帰りたかった。
~ラスト~
運営「おめでとうございます!今日は2組のカップルが誕生しました!!」
僕「……」