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参加した街コンが悪夢でした
相内あい
現実世界ラブコメ
2024年11月24日
公開日
1,491文字
完結
これは、僕が経験したほぼノンフィクションの物語・・・

参加した街コンが悪夢でした

あれは、何年前のことだっただろうか・・・

コロナが落ち着いてから初めて参加した街コン


結論から言えば悪夢だった。


コロナになる前も幾度か街コンには参加していたが

結果はまあ無惨たるものであった。


しかし、コロナ明けに参加したあの街コンが、

僕にとって一生忘れられない出来事となった。


その前に、僕のスペックについて語ろう

僕は『相内あい』という華やかで可愛らしいペンネームを使っているが

中身はおっさんである。ダメな方の


容姿において、イケメンかブサイクか

どちらかといえば・・・


ぶっちぎりでブサイクである。


思いつく限り、最大級のブサイクを想像してみてほしい。

出てきただろうか?


それが僕だ


身長はサバ読んで157cm

そしてハゲている。もう薄いとかそんなレベルではない

完成された波平である


低身長とハゲ、負のダブル役満を達成させたのである

大学を卒業した20代前半の時点で波平はすでに出来上がっていた。


それでは、街コンの話に戻そう


まず、僕含む参加者が5名(男性3女性2)だった。


ちなみには普段は20~30名ほど

この町内会にも満たない人数で繰り広げられる街コンが

地獄の始まりだった。



これでも参加費は5000円という、運営の強気な姿勢には感服する。

街コンの流れは、1対1のトークをローテーションし、好印象な人を選んで

マッチングすればカップル成立するというタイプである。



今回は少人数であった為、トークは10分と長めの形式(普段は3分)。

1対1のトークが始まるのだが、最初僕があぶれた為、

僕以外の男女が楽しく話してる様を尻目にお茶を飲んでいた。


それを見かねたのか、運営が僕に話しかけてきて他愛のない世間話をする。

この図はまさに


先生「はい、それじゃあ二人で一組つくって~。あれ?相内君余ったの?それじゃあ先生と組もうか」

という状況に酷似していた。


開始5分でこの世界の縮図というものを痛感しつつ

なんとか10分経過


満を持して女性との会話に入るのですが

僕は意気揚々と話をかける


笑顔、礼儀、清潔感、全てに全力を注ぐ

そして、開始30秒 


相手の視線、声、体の向きその他もろもろで…

僕は悟ってしまう。


この人僕に関心がない


「動画でスキップできない広告」

を見るような目をしてらっしゃる


こういうときこそトーク力でカバーしなきゃ!

と、第三者は思うのかもしれないが


仮に僕が芸人レベルのトーク力を以てしても

5000兆円貯金があるとか宣っても


この状況は変えられなかったと思う

相手は、聞かれたことに対して淡々と答えてるだけで

会話とはいいがたい状況



僕「趣味は読書ですか。良いですね〜。どんな本を読んでるんですか?」

相手「色々」

僕「へ、へ〜・・・」



それを10分

それを10分

それを10分



そしてそれがさらにもう一人


自己PRですら3分もたせるのが難しい僕にとっては

とても頑張ったと思う。



~中間~

気になる異性をランキング付けし、運営に渡すことによって

自分が何番目に人気があるか、好印象かがわかる。

結果は…


『おめでとうございます!あなたは3番人気です!!』


おめでとうじゃねえよ

遠回しの最下位宣言


これが普段通りの10名以上参加者がいる場合は良いのですが

この極少人数だともはや解雇通知みたいなものである



~追い打ち~

運営「今日は参加者が少ないので、10分のローテーションの会話をもう1周行いましょう!」


やめてくれえええええええええ!!

何が楽しくて四面楚歌状態のギャルゲーを周回プレイしなくちゃいけないんだよ!!



帰りたかった。

すごく帰りたかった。

10時間(AM3:30まで)残業したとき以上に帰りたかった。



~ラスト~

運営「おめでとうございます!今日は2組のカップルが誕生しました!!」

僕「……」


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