次の日
イズモ「そうだ、まずこの世界線のGPSをつくるか」
そういうとイズモは衛星を打ち上げた。そしてスマホでモニタリングした。
GPS機能を使うには簡単な発射システムを建てその場所周辺の情報を追加更新していく必要だがイズモはそれを自らの頭脳で作り上げていく……5時間後
サツキ「さてさて!地図アプリでも作りますか!」
カエデ「いいね!それ」
イズモ「そういえば作れる人達いたのね」
そうしてサツキとカエデは旅、戦闘面での能力というよりかは生活水準が上がりまくる能力を上昇していった。
イズモ「とりあえず偵察は楽になったからあとはの言語と魔法関係の習得、できれば翻訳ソフトの開発だね。」
サツキ「あ、それ私も思った。」
3人はまず言語習得に励んだ。そして数週間が経ち話し方は日本語に近いが書く方は別な文字だったので少し苦戦したがGPSで屋台や店の看板を解析したり現地に行き調査することで習得していった。
3人が習得しているうちにだんだん日が落ちてきてしまったので今日の散歩はここで終わりになった。
3人は宿に帰り夕食を食べ、シャワーを浴びそれぞれの部屋でゆっくりと寝ていく……
すると深夜0時頃呼び鈴を鳴らされた。
イズモ「え、なに……」
3人が降りると目の前には……そこには2人の真っ黒のコートを羽織った大柄な男と真っ黒な全身鎧を身につけた者がおり、そして2人は剣を抜いた。
イズモは、ドアを閉め麻酔弾を生成し構える。するとコートの男が
コートの男「まて、我らは宿を営むものだ」
と言うが明らかにおかしい……するとカエデが言う
カエデ「いや絶対あやしいですよ!」
だがしかし、いきなり切り掛かってきた。そこでイズモもドアを蹴って抜け出し近くにいたのを避けながらその真っ黒コート達の対応に当たった フードの男は剣で攻撃しもう1人は魔法弾を撃ってきた。そしてイズモは、電気弾を撃ち込んだ。2人同時に感電して気絶した。そして夜の巡回をしている衛兵に事情を話し捕まえてもらった。
カエデ「何がしたかったのでしょう……」
イズモ「たぶん、甘く見てて暗殺できると思ったんでしょ?こちとら基本護衛術はクデュックに入ったらやらされるってw」
そうして旅は順調に進んでいく……
天にも届く金色の穀倉地帯だった。地平線からもこもことした穂が顔をのぞかせ、そのふちにたどりつくと、今度は赤や紫や青の花が一面を彩る。
その美しい景色の中を、一頭の馬が行く。馬上には、一人の少女がまたがっている。
少女は白い服に身を包み、長い髪を風になびかせていた。
「きれい……」
少女は馬上から、一面に広がる麦畑を見て、思わずつぶやいた。
少女は、この地方を治める領主の娘で、名前をリリアという。
今日は、父の使いとして、近隣の村々を回っているところだった。
リリアは馬上でうっとりしていたが、やがて我に返ると、慌てて手綱を引いた。馬がヒヒンと鳴いて立ち止まると、リリアはあたりを見回した。
リリア「あぶない……またやっちゃった」
ここは人里離れた穀倉地帯である。人などいるはずがないのだ。しかし、リリアには自分だけの秘密があった。実はリリアには、どんな人にも動物にさえも姿が見えないという特殊能力があるのだ。
少女の母は早くに亡くなっており、父は再婚もしていないし兄弟もいない。人前で気兼ねなく不思議な力を使えたのは、屋敷の裏にある丘だけだったのである。
「またやってしまった」とつぶやいたのは、この能力のことなのだが……
リリア「でも、きれいだったな……」
リリアはそうつぶやいてから、馬首を返した。そしてまた馬を走らせて、先へ進む。
一面の金色のうちでは、誰もリリアに気づかない。というか、景色に目を向けるような人など誰もいないのだが……
でも、村々を渡り歩くリリアにとってはありがたいことだった。道端で村人と出くわすとロクなことがないからである。
領主の娘であるリリアが、屋敷の外に出るのは珍しい。着ている服は領主の家にふさわしいものだし、背負っているバッグも中古品だが裕福な家の娘に見えるものを選んでいた。しかし髪の毛がボサボサだったり服装がよれよれだったりするので、リリアの素性はバレてしまう。
「お嬢様がおひとりで?」と聞かれると答えに窮するし、「この服どうしたの?」と聞かれれば、「もらった」とか「拾った」とか答えるしかない。でも、リリアはそれでよかったのだ。村々を回るにはそのほうが都合がいいからだ。
イズモサイド
イズモ「いまなんか変な現象あったんだけど、穀倉地帯が花畑?にかわった」
イズモ「あの子だ、ちょうどい……ちょっと様子見てくる。サツキはここで待ってて」
サツキ「わかった。」
イズモ「魔法データベースでは一時的に植物を生成することはできるけどGPSの周回速度でも消えてない(90分に1周)となると既存の魔法にないんだよ」
イズモ「ちょっと行ってくる」
サツキ「いってらー」