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02:探査

イズモ「世界線座標NaNにすると探索者モードっていうモードになるけどなんだろこれ」

サツキ「たぶんランダムの世界線に飛ぶんじゃない?」

イズモ「なるほど!とりあえずこれができればさっきのテストで出てきた世界線を付け加えれば……」

1ヶ月後、第二の量子物理学基礎システムの開発を完了させいよいよ異世界へポータルで転移できる段階になった。


イズモ「とりあえず実験にNaNでいってみるか」

サツキ「うん!気をつけてね!」


イズモが異世界へ転移した。

するとそこは見渡す限りの大草原があり遠くには山脈が見えるのどかな景色だった。


イズモ「量子力学的にあんまり干渉したらだめだよね?」

サツキ「うん!とにかく草とかを刈り取るくらいで大丈夫じゃない?」


イズモは周囲を確認してしばらく観察するとその世界はもう住人がいなくなってしまったのか人為的なものは一切ない、自然のありのままの世界であることがわかった。そしてこの大草原と遠くの山脈を見てクデュック世界探索部隊第1陣として特殊部隊3名とイズモ、サツキで探査することになった(本来はイズモとサツキ単体でもいいが特殊部隊にもポータルの使い方や異世界探査の仕方を享受するために同行してもらった)


イズモ「移動距離的に、あんまり負担かけると健康に悪いから一日2kmが限界だね。」

イズモ「あとできるだけ高高度でドローン使用するのがいいかも」

サツキ「そうだね!じゃあとりあえず、この大草原を2km探索しよ」


3時間後……


特殊部隊員1「隊長!前方に人のような影があります!」


イズモがその方向へ進むとそこには確かに人がいた。しかし普通の人ではないことはすぐにわかった。なぜならそれは獣のような姿でいわゆる獣人という存在のようだ。


イズモ「とりあえず司令に探査上での権限はもらってるけど今回はあくまで探査がメインだからなにかあっても非殺傷でね」

特殊部隊員2「了解!」


3分ほど近づいて見るが特に攻撃はせず敵意はないようだ。観察しているとどうやらごく普通の動物のようで少し遠くから魚を銜えてそのあたりにある切り株の上に載せて帰ろうとするのが見えた。するとこちらに気がつき立ち止まってじっと監視しているようだった。


イズモ「私たちから先に動かないほうがいいね、相手になにかあるかもしれない」

サツキ「うん!明らかに他の動物にもない格好だし怖がらせちゃうかも」


数分待った後…獣人が魚をもってこっちに来た。そして口を開いて……


獣人「あなた達は人属の方ですか?」

イズモ・サツキ「!?」

イズモ「そうです。」

イズモ(日本語が通じる?!)

イズモ「ここら辺の言語はこの言語なんですか?」

獣人「はい」

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