『……つーわけで
多分数日以内に事を起こすと見て間違い無いかと……』
俺は東北の家で、例の
「ありがとうございます。
こちらも鬼には、なるべく死人を出さない方向でとすでにお願い
してありますから。
そちらも気を付けてください。
身内にバレないように―――」
『ホンットすいません!
年寄り連中がやたらヤル気満々で、若いヤツほど消極的なんですよ。
あ、長老も後方で指揮を執る予定なんで、それ見かけたらそっちは
煮るなり焼くなりで……』
一族という組織の中では表立って反対も出来ないのだろう。
下手をすれば妖よりヘイトを
俺は通話を終えると、迎撃準備を進めていたメンバーに一斉にメールを
送信した。
結局、この襲撃に対応する事になったのは―――
自分、裕子さん、倉ぼっこの理奈。
このチームをAとして俺の家を中心に襲撃者たちを撃退する運びだ。
そしてBチーム……
現在、一つ目小僧さんと
参加する。
AチームとBチームをフレシキブルにサポート出来るよう、遊撃部隊として
動いてもらう予定だ。
「何か妖怪大戦争という感じになってきたなあ。
だけど向こうから来ると言っている以上、仕方ない。
降りかかる火の粉は払わなきゃならないからな」
俺は独り言のようにそうつぶやくと、メンバーの集結を待った。