『何の用かな?
まあ、例の
次に俺が電話をかけた相手は―――
すでにこちらが襲撃されそうだという情報は共有しているが、
今回は協力要請を頼んでみる事にしたのだ。
「はい。東北の家の
雲外鏡さんのチームからも戦える人たちが来ればと思いまして」
『
それにそちらが襲われるとなれば、ウチとしても無関係では無いからな。
わかった、いつでも行けるようにはしておく』
同意を得た事でホッとした俺は続けて、
「そういえばこちらに来た―――
一つ目小僧さんに
彼らって戦えますか?」
『猫又は普通の人間よりは強いだろうがなぁ。
正直、一つ目小僧や唐傘お化けはまあ、正面切って戦うのは厳しいだろう。
特殊能力はあるから後方支援タイプだと思えばいい』
なるほど、そんな感じなのか……
しかしそちらも襲撃されたら対応が難しくなる。
「そうですか。
出来れば、そちらの方をサポートしてもらえれば有難いのですが」
『昔から知っているメンバーだし、俺が覚醒させたからな。
向こうも顔見知りがサポートする方がいいだろう。
了解、そっちはこちらが引き受けるよ』
こちらには最強戦力である鬼の
新たなバックアップは必要無いだろう。
「ありがとうございます」
『元はと言えばこちらから頼んだ事だ。気にしないで欲しい。
しかし連中、妙な道具を使うと聞いたがそちらはどうするか』
反転の
それに対する不安は当然だが、
「あ、それについてはちょっと面白い対応方法をこちらで思いつきまして」
『ほう?』
それについて、俺は雲外鏡さんと10分ほど話し込んだ後……
通話を終えた。