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芸術の鞭
環たまき
現実世界現代ドラマ
2024年11月22日
公開日
4,430文字
連載中
SとMの共演。秘密ので会場で鞭打ちアートのコンテストが行われる。

AIを使用して小説を書く試行錯誤作品。ストーリーキューブスで出た目「大人」「鞭」「血しぶき」をベースにChatGPTを使用して小説を書きました。

芸術の鞭

「レディースアンドジェントルメーン!そして、鞭を愛してやまない全世界の皆さん!お待たせしました!4年に一度の祭典、第37回世界鞭打ち選手権(ワールドウィップンコンペティション)の開幕です!🎉」


司会者の男は、キラキラと輝くスパンコールジャケットを羽織り、金色の鞭をネクタイのように巻いていた。その声は会場のスピーカーを通じて観客たちを興奮の渦に巻き込む。


「鞭、それは人類の歴史と共に進化を遂げた芸術品。皆さん、ここに集まった選手たちは、血の滲まない極限のテクニックで、鞭の真髄を極めたエリート中のエリート!✨」


会場の後方から熱い拍手と歓声が沸き起こる。鞭を握りしめた出場者たちが続々とステージに現れる。彼らは筋骨隆々の体型やしなやかな細身など、さまざまな風貌だが、全員が自信に満ちた表情を浮かべている。


「ルールはシンプル!パートナーの専属Mモデルの身体に最高の鞭痕を刻むこと!ただし、血しぶきが飛んだらその時点で失格です!」

「審査基準は二つ。まずは芸術点!どれだけ美しい鞭の模様を描けるかがポイントになります。そして、二つ目は技術点!皮膚をどれだけ変色させられるか、その色の深みが鍵です!」


彼は一瞬間を置き、ニヤリと笑う。

「今年はなんと、特別審査ルールとして、スピードが追加!いかに短時間で美しい作品を紡ぎ出すことができるか!時代はタイパ!鞭打ちも時代とともに進化します!🔥」


観客席がどっと沸いた。選手たちも鞭を構えながら、緊張と興奮が入り混じった表情を浮かべている。


「では皆さん、準備はよろしいですか?世界で一番アートでスリリングな大会の幕開けです!心して見届けてください!🎶」


観客席の熱気が最高潮に達する中、司会者が叫ぶ。

「それでは参りましょう!第37回世界鞭打ち選手権、記念すべき第一試合の選手をご紹介!✨」


ライトが舞台中央に集まり、登場したのは筋骨隆々の男。手には銀色に輝く巨大な鞭を持っている。

「エントリーナンバー1!南米の奇跡、リカルド・モンテローー!!!」


歓声が轟く中、リカルドは片手で鞭を振り上げ、観客にウィンクを投げかける。舞台袖から彼の専属Mモデルが登場。驚いたことに、彼のMモデルは全身を虹色のグリッターで塗りたくった男だった。


「さあ、見てください!今年もリカルド選手、独特な美的センスを持ち込んできました!彼のモットーは『鞭跡はカンバス』。この虹色の輝きがどんなアートになるのか楽しみです!」


リカルドは深々とお辞儀をすると、ゆっくりと鞭を構える。観客は一瞬、静まり返った。

「スタート!」


司会者の掛け声とともに、リカルドの鞭が空を裂いた。**シュバッ!**という音が響き、虹色の肌に一筋の赤いラインが浮かび上がる。


「なんという精密さ!初打ちであの線の美しさ!まるでカリグラフィーのようです!」


会場の大型モニターに映し出されたその鞭跡は、左右対称の完璧な曲線だった。リカルドは次々に鞭を振り、虹色の肌に幾何学的な模様を描いていく。まるでアートパフォーマンスのようだ。


「おっと、ここで色の変化が出てきました!見てください、この鮮やかな赤から紫へのグラデーション!皮膚の生物的反応力を最大限に引き出すテクニックですね!」


リカルドは最後の一振りで巨大なハートを描き出すと、ポーズを決めて観客に振り返った。会場は割れんばかりの拍手喝采。


「これは文句なしの高得点でしょう!」

司会者の口調も熱が入る。

「さぁ、次の選手はコレを超えられるか?!」


続いて登場したのは、全身黒のレザーで身を包んだ小柄な女性。彼女の専属Mモデルは、なんと体全体をピンクにペイントした人物だった。


「エントリーナンバー2!東欧の鋼鉄バレリーナ、ソフィア・ペトロワーーー!」


観客からは「おお!」という声が漏れる。彼女の手には細くてしなやかな鞭が握られていた。

「ソフィア選手の特徴は、圧倒的なスピードと独創的なデザイン!果たしてどんな模様を生み出すのか!」


ソフィアが静かに鞭を構えた瞬間、緊張感が一気に高まる。そして、彼女は回転しながら一気に振り下ろした。シュンッ!シュバン!


「すごい!一振りで三本のラインを作り出しました!このスピードとコントロールはまさに芸術!」


舞台上のMモデルの体には、複雑な蝶の羽根のような模様が浮かび上がる。さらに、振るうたびにピンクに染められた肌からペイントが剥がれていき、地肌が顕になり青みを帯びていく。


「変色技術点でも高得点が期待されます!さあ、ここからどう仕上げるのか!」

ソフィア・ペトロワのステージは、音楽会のように鞭の音が多彩なリズムと音色を刻む。シュバッ、シュン!シュバン! 鞭が空気を切り裂くたび、Mモデルの背中には細やかな模様が浮かび上がる。蝶の羽根が進化し、今度は渦巻き模様が追加された。


司会者が興奮気味に叫ぶ。

「おっと、ここで新しい技が飛び出しました!このスピードと正確さは異次元ですね!模様がどんどん立体的に見えてきました!」


観客席は割れんばかりの拍手喝采。そして、ソフィアは最後の一振りで驚きの技を披露する。鞭を大きく回転させ、**パシン!**と音と共にMモデルの背中全体に巨大な花の模様を描き出した。その模様は、まるで光に反射するようにキラキラと輝いている。


「すごい!花の模様に金箔が使われているようです!どうやってこんな技術を?!」


ソフィアはポーズを決めて観客席に微笑みを送る。Mモデルも堂々と胸を張り、観客に背中の模様を披露した。


次々と繰り出される卓越した演技に審査員たちは真剣な顔つきで得点を記入していく。芸術点と技術点、そして今年から導入されたスピード部門の点数が重ねられていく。観客たちはパフォーマンスの凄さに隣同士で熱く語らい、そのざわめきで会場の熱気はさらに高まり、次の選手の技でまた熱くなっていく。


五人目、最後の選手が演技を終えた後、突如として会場の電気が一瞬暗くなった。


司会者が不思議そうに振り返る。

「なんだ?こんな演出聞いてないぞ?」

動揺した声がスピーカーから漏れ出る。

「なんと、飛び入り選手です!前代未聞、この大会始まって以来の飛び入りです!」


スポットライトが舞台に戻ると、ステージに立っていたのは全身黒装束の謎の人物。顔を覆ったマスクからは正体が分からないが、その手には漆黒の鞭が握られている。おおぉぉ、観客からどよめきとも熱狂ともつかない声が湧く。

「えー、どうやら驚くべきことにこの飛び入り選手もルールに則って競技を行います。皆さん、期待してください!」


「はっ、そんなことができるわけねぇ」

バックステージの控室でモニターを見ていたリカルドは吐き捨てた。

「そうね、わたしたちがこの一年間どれだけの知力と体力と努力でここまで来ているのか。それがわかっているなら飛び入りなんて許されるはず無いわ」

ソフィアも不快感を示す。だが、そんなトンデモナイ人間が現れたことに興味も惹かれる。


謎の挑戦者のMモデルが現れると、観客席はさらにざわついた。そのMモデルは、なんと全身が真っ白なタイツに包まれている。「黒と白のコントラスト、わかってるじゃないか」と観客たちが騒ぎ立てる中、挑戦者は静かに鞭を振り上げた。


シュバッ!シュン!


観客たちは一斉に息を呑む。その鞭が生み出した模様は、なんと虹色に輝く巨大な鳥の姿だった!しかも、それは一振りで完成している。


「な、なんということでしょう!一振りでこの完璧なアート!さらに、皮膚の変色が完全に虹色です!これは驚きのパフォーマンスだ!」


審査員たちは驚愕の表情で謎の挑戦者を見つめ、得点を付ける手が止まっている。観客席も静まり返り、誰もがそのパフォーマンスに圧倒されていた。


謎の挑戦者は一言も発することなく、最後に深々とお辞儀をすると、ステージから静かに去っていった。司会者が急いでフォローする。

「えー、すごいものを見ましたね!これが芸術と技術の融合です!さあ、審査員たちはどのような点数を出すのか、結果発表をお楽しみに!」


舞台が暗転すると会場内はざわめきに包まれた。誰もが目撃した虹色の鳥のアート、そして完璧な変色技術に圧倒され、興奮と混乱が入り混じる。


ステージ袖では、リカルドが額の汗を拭きながら呟いた。

「見たか、今の?ありゃ人間の技じゃねえ…。魔術師か何かか?」

彼の隣にいたソフィアは、鞭を握りしめながら低い声で答えた。

「そうね。でも、たった一振りで終わりだなんて、表現として深みが足りない。技術を見せびらかしてるだけだわ」


他の選手たちも明らかに動揺の色を隠せない。

「これは、勝ち目が無さそうだ」

「いやいや、飛び入りだぜ。審査対象外にするだろう。それにしてもあの虹色の技、どうなってるんだ……」


数分後、司会者の声が再び響く。

「皆さん、大変お待たせしました!審査員による集計が終わりましたので、いよいよ結果発表です!」


ステージ上には全出場者とMモデルが立ち、審査員からの発表を待っている。

審査員席には3人の審査員が並び、そのうち一人がマイクを握った。

「今年も素晴らしいパフォーマンスの数々が見られました。特に、リカルド選手の精密な曲線、ソフィア選手のスピード感溢れるアート、そして…謎の挑戦者の圧倒的な表現力。どれも審査を難航させました。」


観客たちが息を飲む中、審査員が最終結果を読み上げる。

「それでは発表します。今年の優勝者は……」


会場が静まり返る。


「……ソフィア・ペトロワ!」


一瞬の沈黙の後、観客席は割れんばかりの歓声と拍手に包まれた。Mモデルと抱き合い、仲間に祝福を受けながらステージ上で観客に向けて大きく手を降るソフィア。しかし、満面の笑顔というよりはその奥に隠した感情を悟られまいとする作り笑顔のようだった。


司会者が急いでフォローする。

「残念ながら謎の挑戦者は規定違反ということで審査対象外になりました!素晴らしい技を披露してくれましたので、次回は是非正式エントリーしてもらいたいものです!」


ステージ上空に設置された巨大スクリーンに今回出場した選手たちのパフォーマンスのリプレイ映像が次々と映し出される。その映像には、あの謎の乱入者の振り上げた漆黒の鞭の軌跡がまるで虹色の軌道を描いているかのように美しくスローモーションで再現されていた。観客たちは再び魅了される。


その頃、ステージ袖に向かいながらリカルドは拳を握りしめていた。

「また来年だ…。俺の鞭は、来年さらに美しくなる!必ず取り返してやる!」

「私が勝ったと思い上がるのは危険だわ。もっともっと自分の技に磨きをかけないと」

鞭を象ったトロフィーを胸に抱きながらソフィアは静かに呟いた。

その後、大会はフィナーレを迎え、観客たちは興奮冷めやらぬまま帰路についた。ステージ裏では、出場選手たちが次の大会への意欲を胸に秘めている。謎の挑戦者の正体が何者なのか、そして来年どんなドラマが繰り広げられるのか──それはまだ誰にも分からない。

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