九尾が話した話はとても残虐で衝撃的な話だった、都市伝説の話が好きな人からしたら喉から手が出るほどほしい情報だろうしそれにそのまま世間に伝われば教科書が変わる、教科書が変わるなら世間がひっくり返る話だった。
当時生まれ四十で陰陽師として安倍晴明が動きが初めてから死になぜ死んだのかそして日本の歴史周囲に影響を及ぼす程の力がある怨霊の正体、それは陰陽師が全盛期の時代には全陰陽師が動き対処した。そして戦争が起きた時も陰陽師が対処したがそれだけではうまくいかず歴史には語られてはいない自体には当時は戦争の影響で話はつき段々その話は語り継がれなくなって現代では詳しく知っている人間は殆どいなくその数ある内の一人に俺はなってしまったと言うことだった。
「おはよう」
「おはようございます、その様子ではあまり寝れなかったみたいですね」
「怨霊について調べてたら朝になってた」
「体に毒ですよ」
「分かってるけどほっとけないだろ」
「それはそうですが、取り敢えず朝食が出来ているので食べてください」
「さんきゅ」
朝食を食べて、制服に着替えて家を出る
「健二」
「はい?」
「俺が学校にいる間に安部家に行って怨霊の件調べておいてくれ」
「かしこまりました」
「じゃあ行ってくる」
「いってらっしゃいませ」
電車に乗って学校へと行き普通に授業を受けるが九尾の話で授業が入ってこず怒られてしまった。
「太一今日めっちゃ怒られてたな」
「うるさい」
「でも珍しいよな太一があんなに注目されるなんて」
「律は元気でいてくれてるお陰で俺は見られてないんだよ」
「嬉しいような馬鹿にされてるような気がしてなんか嫌だけど」
「良いように受け取ってくれ」
実際に律が思っているように普段俺が人から注目されてる事はない。
これは俺の霊札によってコピーされた術で霊力がない普通の人からは影が薄くなって隣りにいても気づかれないくらいになるのだが律は少しだけ霊力があるためそれが効いてなくいつも俺を見つけてくれる
「それよりこのパン見てくれよ」
「なに?」
「十人限定の幻のクリームパン」
「それがなんだよ」
「十人だぞ、凄くないか」
「運がよかったんだんだな」
「運が良いなんてもんじゃない、入学して約三ヶ月やっと買えたんだ」
「良かったな」
律にはよくしてもらっているので少し運が上がる霊札の能力を付与しているのでそれが功を奏したのだろう
「それよりお前小鳥遊さんと仲がいいって本当か?」
「まあ軽く喋る程度だけど」
「まじか、羨ましいわ」
「なんで」
「なんでって小鳥遊さんはこの学校で今一番ホットな人間だぞ」
「そうなのか?」
「そりゃあの美貌だし噂では殆どの男子が学年関係なく狙ってるって噂だ」
「そんなに人気だったのか」
「それに噂では太一が小鳥遊さんの弱みを握って超常現象部に入れたとかなんとか」
「馬鹿か、そんなわけないだろ」
「だよな、俺は太一がそんな事するやつとは思えないけどそもそも超常現象部っに入るって考えられないだろ」
「まあそう言う現象とかに興味があったとかそんな感じだが」
「二人で居られるなんて羨ましいわ」
「そんなもんでもないぞ」
「そうなの?」
「ああ、基本的にうるさい」
「本当か?あの小鳥遊さんとは程遠い感じだけど」
「普段はそうなのか」
「逆に小鳥遊さんの本当の面を知ってる太一が羨ましいよ」
「そうかね」
チャイムがなり昼休みも終わり午後の授業が始まる
俺は影が薄くなる霊札の効力を強めて先生からの注目度を下げたお陰で授業に集中してなくとも怒られることはなくなった。そうして部活が始まり部室に行く
「お、来たね」
「はー」
「顔みて早々にため息やめてくれない?」
「一人でゆっくりできる空間に誰かがいることが嫌なんだ」
「そうなんだ」
「当たり前だ。それに嫌な噂話とか出回ってるし」
「そうなの?」
「小鳥遊の弱みを握ってこの部活に入らせたとかなんとか」
「なにそれ」
「俺が聞きたい」
「誰から聞いたの?」
「それは問題じゃない」
「問題だよ、それは私がなんとかするよ」
「そうなるとありがたい」
「そう言えばこれ返すよ」
「モリオンだっけ?この石」
「それは持っとけ」
「分かった」
「それから今からお前に術をかけるからそのままじっとしてろ」
「なんの術?」
俺はコピーしている空間から任意の物を出し入れできる術を使い霊札を出す
「これ体のどこでもいいから貼ってみろ」
「なにこれ?」
「いいから」
小鳥遊が霊札を体に貼ると結界が小鳥遊を覆う
「何これ?結界?」
「ああ、この結界は普通の悪霊では壊せないし壊せたら直ぐに俺が感知できるから小鳥遊になにかあれば直ぐに分かるようになってる」
「それはありがたいけどこの結界っていつも見えちゃうの?」
「いや攻撃を受けたりすると現れるけど霊力がない人間には見えないし直ぐに消える」
「本当だ」
小鳥遊が心配している間に結界が見えなくなった
「ありがとう」
「ああ」
ゆっくりとしようとした時にラインが入った
「まじか」
「どうしたの?」
健二からだった、詳しい書物が見つかったので実家に来て欲しいとの事だった
「実家に来いって」
「そう言えば嫌ってたね」
「毒の塊みたいな空間だからな」
「そうなんだ、行かないとなの?」
「ああ、知らないといけないことだからな」
そうして俺は学校を出た。