「他の人数は? 叫ぶと死ぬぜ、いわなくても死ぬがな」と『ゲルハート』が静かだが、ドスを効かせた声でいった。
「ボスは最高の
『ウィーゼル』が拳を合わせながらいった。
「俺と『ウィオラ』で、オトリをつくる。その間に二人は
そして「左手から、四人来ています」と『ウィーゼル』に、静かにいうと自己術式のハヤテをかけた。
そして垂幕から外に飛び出しサーコートを
『ウィーゼル』はその死亡した男を
そのまま
“バンッ”
と跳躍し、私の背後に降り立った。
私は一人目は、すでに斬り倒していた。
先ほどのストライクラッシュが、全段命中したのであった。
もう一人はロングソードを構えていたが、戦士ではなかったため
片手で使うのには、威力が軽いのが欠点の武器で。
つまりは、素人に毛が生えただけかと思った訳だ。
「それにしても、教育がなってないな」と普通の音量で、低めの声を出しながらいった。
そいつらは、みな軽装であった。
さすが野盗、装備が整って無いなと思いながら。
横構のヤツと、さらに
チャージグラビティープラン真上と、術を解き放った。
さらに二人が横構のヤツに加勢しようと、並んで突撃して来たところへ、この術がかかったのである。
しかも、真上と指定した上でだった。
横構のヤツは、何が起こったのかわからないらしかった。
まさか、術の範囲に入ってないとでも思ったのだろうか? 甘いヤツめと私は思った。
その三人は空中に向かって三Gの加速度で落ちていき高度十メートルで術から解放されたが、自身の重量と加速度のせいでさらに五メートル以上飛びそこから地上に向かって落ちた。
受け身を、取れる高度ではない。
最低でもどこかの骨を折り、重傷になるはずである。
叫びはしなかったものの三人が落ちて来るまで飛び道具の類が、飛んで来ないか
そして、野盗三人が落ちてきた。
当然、受け身など取れるはずもない。
人体を損壊するような、とても
“グシャッ!”、“バキバキッ!”、“ボリッ!!”
一人が頭から地面に突き刺さり、頭と首の骨を折って
もう一人は頭からは落ちなかったものの、真横から落ちたらしくロングソードが体にもろに刺さって絶命。
横構のヤツはロングソードを横構えにしていたこともあって、バランスが悪く背中から落ち
その間にパワーヒット二発づつを、野盗の顔面に見舞い顔面を陥没させた上で「こっちも終わったぞ」と振り向いて、
「残り四人です」と私がいって前方の先頭車方向に向かって、かなりの速度で走る。
ハヤテの継続時間、であるからだ。
すると幌馬車の陰から一人「もらった!」といって飛び出してきたが、跳躍しソイツの顔面を
そして幌馬車の中を攻撃しようといた野盗に、ソイツにとって左側面から攻撃を仕掛けた。
戦士なら盾を持っているはずなので、本来は攻撃しないラインではある。
だが野盗に盾持ちは居なかったので、このラインが取れたのである。
ストライクスラッシュを繰り出し三連撃を見舞う、まさか届くとは思って居なかったのだろうこちらを見て無かったためモロぐらいしていた。
頭が
体も、御者台から蹴り落とした。
そのまま、先頭車両の中を確認する。
『キルヒャ』は怪我をしているらしかった、御者には怪我は無いようであった。
中に「もう少し待っていろ」とだけ私が声をかける。
足元に一人登ってっ来ようとしているヤツがいた、さっき
プレスと私が唱え胴体にかけたため、
“グシャッ”
そいつが、後ろに倒れていって動かなくなる。
じわっと赤いしみが、土の上に広がった。
◆ 視点は切り替わる『ウィーゼル』視点
その頃俺は最後尾車両の側、九号車の方に向かって行っていた。
こちらでも「もらったー!」といって飛び出してきた奴にパワーヒットといいながらクロスカウンターで顔面にグーパンを直撃させる、一撃で顔面が凹みソイツは沈んだ。
どうやったのかは知らないが、『ウィオラ』なら大丈夫だアイツはかなりの
御者台に乗っている奴を引きずり落とし、馬乗りでラッシュで全てにパワーヒットを乗せ顔面に
直撃があった様でそいつは、首の骨を折り絶命した。
九号車の後ろに回り殺気が有るか確認する、殺気は無かったが強力な呪文で眠らされている様だった。
幌馬車の中身から、ランプの明かりが漏れていた。
マダマダ素人だなと思いとりあえず起こすことにしたが起きなかったので、魔法を唱えたヤツに