今回は荷物用の
先頭車は荷は軽いが冒険者が四人、二番目から四番目には
隊商護衛で歩かなくてもいいという良い条件の上、一ゴルトである。
まあ十日で割るから、一日十シルズで少し高めではあった。
そう考えていると次に来たのは、ガタイの良い戦士一人だった。
ぱっと見ためはたくましい筋力と引きしまった体を持つ、
得物は、グレートソードである。
軽装鎧(ブレストプレートとバックプレート)と思われるものに、
足回りは普通のブーツらしく、
後はマントとボンサックであり、シンプルでとても男らしい装備であった。
名前は『ゲルハート』と名乗っただけではあったが、比較的声もはっきりしており聞きやすそうではあった。
「旅の闘士だ、南へ行くついでに受けに来た」とのことである。
私の持つ黄色い札を見て「君もかい? よろしくなお嬢さん」といわれたので「私は『ウィオラ』と言う、よろしくな『ゲルハート』殿」といっておいた。
なるべく、声そのものは低めに出して。
さすが闘士、二の腕の太さがまるで違うと思わせたが私は力ではなく速さで勝負するのだと思い、力は
『ゲルハート』は私の事を剣士か何かだと思っている様だった。
間違いでは無いので、おいておくことにした。
三番目に来たのは魔法剣士も珍しいが、
神官戦士とは違い、基本
信仰は、正義の神サリーネであるらしかった。
聖印の種類はそこそこ判るので、あまり苦労はしなかった。
「俺の名は『ウィーゼル』、よろしく
四番目に来たのは
魔導士は似たモノを感じたので、構成は私とほぼ変わらないだろうと思った位である。
少し違ったのは腰の見えるところに札のケースが有ったから、
「私は『セリア』依頼主様におかれましては、よろしくお願い致します」と、ていねいなあいさつだった。
五人が座れる円卓に依頼主と四人が
このタイミングでなのか、依頼主殿がこちらを向いた。
四人パーティーが、二組ほど依頼を見ていたからであろう。
「『ウィオラ』様、『ゲルハート』様、『ウィーゼル』様、『セリア』様お四方で仮のパーティーを組んで下さいませぬか」と『キルヒャ』が申し訳なさそうにいった。
「私は構わない『ウィオラ』だ、よろしく」といった、「俺も構わない『ゲルハート』だ、こちらこそよろしく」、「俺も構わない『ウィーゼル』だ、十日間と長いがよろしく」、「私も構いません。前衛がいてこその、後衛ですから。『セリア』ですよろしく」とみなであいさつをした。
セリア嬢がいった「『ゲルハート』さんは戦士とお見受けできるのですが、『ウィオラ』さんと『ウィーゼル』さんはメインクラスは何ですか戦術を立てる上で重要になりますので
一ランク一が駆け出しとすると、みなランク三ではあったので丁度パーティーになると仮定するならちょうどよかったともいえたのだ。