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『今月の偽オカルト・マヤの予言』 ギュスターヴ・ドゥミ著


 古代マヤ文明には優れた天文学の知識があり、西暦で2012年の12月23日頃に一つの区切りを迎えることが示唆されているという。

 このことを根拠に、そのときに世界が終わるのではないかという終末論が囁かれている。

 マヤにおいて、1バクトゥンという単位は14万4000日を指すが、13バクトゥン――187万5000日で世界が一巡するとされ、神話における世の始まりは紀元前3114年8月12日頃とされるためだそうだ。そこから13バクトゥン目が西暦2012年12月23日頃だから、世界が終わるのだという。

 実にくだらない推論といえる。

 137億年前に宇宙が開闢し、46億年前に地球が創生し、40億年前に生命が発生、最古の人類は数百万年前に誕生したとされる。紀元前3114年に世界が始まったわけでもないのに、なぜそんな区切りで終わりの日付には意味があるといえるのか。

 断言しよう。2012年12月23日頃に、オカルト信者が主張するようなことは起きやしないと。


■参考資料:

Ms.アレクシア『世界都市伝説大全』

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