「大丈夫か!!?」
爆発に巻き込まれて中は炎で入れなかったが、確かなのは中に安藤はいなかった。
「なんとか」
中を見ると奥にモニターが一台あった。
「まんまと罠にかかってご苦労様です、河上君」
相手は日向だった。
「安藤はどこだ?」
「それを見つけるのが仕事じゃないの?インターポールさん」
「やっぱりお前はマラクか」
「マラクなんて、そんのなんじゃないよ」
「じゃあなんなんだ?」
「サマエルとも違う僕は神鹿狼奈様に選ばれた人間だ」
「あんな人間とも知らない奴に心酔するとは馬鹿だな」
「馬鹿が考えた罠に引っかかる君はなんなんだろうね」
此処で話しても埒が明かない、直ぐにその場を離れた
「河上、何処に行くんだ?」
「此処にいても仕方ない」
「ちょっともう少し話そうよ、河上君」
「お前と話す事はない!!」
「いいのかな?ヒント上げようとしていたんだけど」
「ヒント?」
「うん、さくらはパーク内にいるよ、それともう一人」
モニターが少し動いて隣には霞が捕まっていた。
「じゃあ、頑張ってね」
そこでモニターが落ちた
「パーク内に居るとしたら何処になんだ?」
頭をフル回転して頭に入れた、パークの地図を開いたがやはり大それた事ができる場所は分からなかった。
マンションの下に止まっている車で応急処置をする
「本当に日向は何処にいるんだ?」
「パークの人間に話は聞けない?」
「今、パークに向かっているからそこで聞けると思うけど」
「パークまでどのくらい?」
「十分だ」
「五分で行って」
「無理言うな」
「警官なんだから何とでもなるだろ」
「公務員舐めるな」
「舐めてないし」
十分経った辺りでパークにつき、先ほどのモニター班がいる一室にいた。
「防犯カメラで場所は分からないのか?」
京野さんが怒号を放つ
「すいません、確認します」
「いや、いい」
「え?」
京野さんを落ち着かせる。
「恐らく、日向は防犯カメラが見えない所にいることは確実だろうし無駄」
「じゃあどうしようもないじゃないか」
「さっきパークで一番長い人に聞いて、普通は人が入れない場所が分かった」
「何処だ?」
「第ゼロ倉庫だそうです」
「第ゼロ?」
「最初は使っていたけどもう使わなくなって、現在新しいエリアを作る為に工事をしているらしいけど今日は誰もいないって」
「それを先に言えよ」
「爆弾を仕掛ける程にいかれている、相手だし何かしてくると思うからそれを考えていた」
そこでスマホに非通知で電話がかかってきた
『河上君、聞いている?』
『なんだ?』
『一応言っとくけど場所分かっても一人で来てね』
『分かった』
「今の日向か?」
「うん」
「なんだって?」
「一人で来てだって」
「だめだ」
「だめって言われてもな、取り敢えず近くで直ぐに動けるようにしといて」
「大丈夫なのか?」
「まあ、何かあっても隠し玉は用意しているので」