私達は爆弾騒動が起きてから、四人で一緒にいたが数分経って問題ないと言うアナウンスがあり、また乗り物なども稼働していて皆不安な状態だったのが噓のように楽しく過ごしている、そんな中私はとある人に呼ばれて一人で人っ気がない場所にいた。
そこまで行くのに三人に茶化されたがそこを何とか交わして場所に向かった。
暫く待つと待ち人が現れた。
「お待たせ」
「待ってないよ」
「そっか」
「どうしたの?急に呼び出して」
「いや、それがね、ちょっと話さないといけない事があるんだ」
「話さないといけない事?」
正直何を話されるのかは予測はできた、でも私から話すと言うよりは日向君から聞きたかった。
「正直に言うね」
「うん」
「俺、さくらの事好きなんだ」
「そっか」
「答えは?」
「付き合うって事?」
「そうだね、でも無理にとは言わないよ」
「実は私も日向君の事、好きなんだ」
「そっか、じゃあ両想いだね」
「そうだね」
「じゃあ楽しく壊せそうだ」
「え?」
そこで私の意識が一瞬飛んだ、完全にと飛ぶ前に霞ちゃんが飛びついて来たが、何処から現れたのか分からない黒スーツの男に囲まれて後ろからスタンガンでショックをくらい気を失った。
「霞ちゃん!!」
私は手を後ろで固定され、動けずにいた。
「日向君、なんでこんな事をするの?」
「だって俺さくらの事好きだから」
「意味が分からないよ」
私は涙を流しながら更にスタンガンによって、今度は意識が完全に飛んでしまった。
防犯カメラのモニターが流されている一室では、河上は飛び出そうとしている所で大人三人で止められていた。
「離せ!!」
「待て、今行っても拉致された二人はいないだろ」
「でも、俺が目を使えば」
「冷静になれ」
「分かった」
俺は少し冷静になり頭を回転させる
「とりあえずそこの防犯カメラから犯人が何処に、向かったか確認しろ」
「はい!!」
何処に向かったのか考え始めた。
パーク内から人を眠った状態から抜け出させる事は、容易じゃない。
ただ、かと言って用務員などの格好をすれば簡単に行かなくても、外に出られる可能性はある。
暫く時間が経っても場所は分からず、外に出てのか中にいるのか分からなかった。
「河上、一人だけスーツを着てなかった人間は分かるか?」
「日向天司」
「誰だ?」
「俺と拉致された彼女と同じクラスメイトだ」
「クラスメイト?」
「ああ、前からサマエルやマラクに表れる、独特のどす黒さが見えてはいたから注意はしていたが安直だった」
「取り敢えず今は目を使ってくれないか?」
「分かった」
地図を見て目を使う。
そこにはパークの外のマンションに黒色で染まっていた。
「此処だ」
直ぐにパークを出て車で向かった。
そこには、一応爆弾処理班など色んな大人が動いていた。
ただ、俺はそこにいた誰よりも早く動いた。
「待て、急ぐな!!」
そんな京野さんの声を振り切って黒色の部屋のドアに手をかけ、ドアノブを回した。
「駄目!!」
そして、ドアから安藤の声が聞こえた瞬間爆発に巻き込まれた。