条夜と仕佐は神殿を出て冒険者ギルドに向かって歩いている。
神官は勇者と言うことを隠せるように、とステータスを少し偽造した。と言っていた。理由は簡単、街がパニックになるからだ。
「やっぱ異世界と言えば中世って感じだな!」
「条夜.......」
「おっあれがギルドじゃねぇか?」
「すごい、大きい.......」
そこには地球では海外でしか見ないような立派なギルドが建っていた。まるでホワイトハウスのような
「見なれない顔ですね、初めてご利用される方ですか?」
「はい! 冒険者登録お願いします!」
「分かりました。では当ギルドの説明をしますね」
当ギルドはランク制で強さを図っています。ランクはFから始まりSまであります、依頼を受け、達成すると報酬が貰えます。依頼を受けられるのは1つ上のランクまでです。始めは、薬草の採取など簡単な依頼を受けるのをおすすめします。説明はこれで以上です。
「ではギルドカードを作るのでこの水晶に触れてください。」
2人が水晶に触りギルドカードを作成する。神官のおかげで何事もなくギルドカードを作ることができた。
「やったー。早速依頼受けようぜ!」
まだ昼過ぎ位か。あっ、先に今日泊まる宿を見つけとかないと
「ちょっとまっ.......」
「この依頼受けまーす!」
「条夜?」
「ん? なんだ?」
「先に今日泊まる宿を探しておかないと.......」
「よし、仕佐頼んだ! 俺は依頼すぐ終わらしてくるからさ」
そう言いながらドヤっていた。
まったく1人で楽しんで.......仕方ない、か
「分かった。後でここに集合な」
「おけぃそれじゃぁ、行ってくるー! あと荷物頼んだー!」
ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ!
条夜はすごいスピードでギルドを飛び出して行った。
流石だな「素早さ上昇C」ふぅー、さてと僕は宿探しか、地図もあるし良いところを探しに行こうか。
そして僕は条夜の学校カバンも持ってギルドを後にした。
「いろんな店があるんだなぁ」
僕は独りで喋りながら宿屋を探した。
《宿屋ライム》
「部屋空いてますか?」
「ああ、二人部屋なら空いてるよ」
良かった、これでなかったら別のとこを探さないと行けないとこだったな
「ではそこでお願いします。」
「あいよ、1泊2日で銅貨4枚、一週間で銀貨2枚」
「一週間で」
「延長するんなら、また声をかけてくれ」
「はい、ありがとうございます。」
「それよりあんちゃん、珍しい服きてんねぇ」
「あーこれは.......」
どうしよう、なにも考えてなかった。えーと.......と、とりあえず
「田舎から出て来たばかりなもんで.......」
と言いながら笑って誤魔化す。
「へー、まあ頑張れよ!」
銀貨4枚を渡した。
この世界のお金は小銅貨10枚で銅貨1枚、銅貨10枚で銀貨1枚銀貨10枚で金貨1枚、金貨10枚で大金貨1枚らしい小銅貨1枚=100円 銅貨1枚=1,000円 銀貨1枚=10,000円 金貨1枚=100,000円 大金貨1枚=1,000,000円だという。市民には大金貨とは一生縁のないものらしい。
とりあえず部屋に条夜と僕のカバンだけ置いて、待ち合わせのギルドに向かった。
服は、早めに変えておいた方が良さそう.......
「もう終わったかなぁ?」
僕はギルド内を見渡しながら条夜を探した。
「仕佐、依頼達成したぞ!」
「早いな」
てか、なんの依頼受けたんだ?
「これ回復のポーションと銅貨2枚と小銅貨3枚」
「僕が持っとくの?」
僕が持ってていいのかな?
「ん? その方が良いだろ?」
2人は宿屋ライムに向かって帰りだした。
「明日はさ、この街を探検しようぜ」
「そうだね、ボソッ 一応地図はあるんだけど.......笑」
「早く帰って寝ようぜ、俺疲れたわ」
と明日のことを話している内に宿に着いた。
2人は別々のベットに横たわり、向かい合って話している。
「それじゃぁ、異世界生活1日目の夜、終了!」
「ん、おやすみ」
今日はいろんな事があったな、学校に行く途中で異世界に召喚されて.......冒険者ギルドに登録して.......あれ?あんまり無いな.......まあ、いいや寝よう
そして異世界召喚から初の朝が来た、仕佐が先に起きて準備をしていた。
「ふわぁ、よく寝た」
と、言いながら条夜は両手を上に上げてあくびしながら伸びている。
「あれ? 早いな仕佐」
「やっと起きたか食堂に飯食いに行くぞ」
この宿屋ライムには1階に食堂があり、広さは25mプールを縦横にしたくらいだ。2階、3階は宿になっている。屋根は平らで屋上がある。造りは多分レンガで出来ている。屋上には安全のために鉄格子がある。
2人は1階に降り、食堂に向かって歩いて行った。
「あーおなか減ったー、何食べよ?」
「おすすめにでもしてみようか?」
「いいね!」
すると店員さんがやってきた。
「何を召し上がられますか?」
「おすすめをお願いします。」
「レッサードラゴンのカリーですね」
なんか嬉しそうな顔をしていた。
「やっぱりドラゴンっているのか」
「まあ異世界だしな!」
レッサードラゴンのカリーがきた。
「レッサードラゴンのカリーです。冷めない内にお召し上がりください」
すると2人が同時に手を合わせた。
「いただきまーす」
へー、ドラゴンって鶏肉みたいな味なんだな、おいしい
「ごちそうさまでした!」
銅貨4枚を支払って一旦部屋に戻った。
「いやー旨かったなー」
「今日は街の探検をするんだったよな?日が暮れない内に行こう」
「そうだな、楽しみだなー」
早速準備をして宿屋を出た。 準備も何も、特にないけど.......
「あ、探検するんならついでに、この街で出来そうな依頼受けない?」
「おー! ナイスアイデア!」
2人はギルドに向かって歩いて行った。、ギルドで何かあったみたいだ、ギルドの入り口にたくさんの人がいる。