「ようやく一段落したか」
「まあ確かにスタンピードが―――
非戦闘系スキルの召喚者によるもの
だったとしたら」
「これほどインパクトのある出来事は、
そうそうありませんからねえ」
シーライド王国、そこで俺たちに用意された
一室で……
武田さんが一息ついていた。
「そういえば、シーライド王国の
召喚者たちは?」
俺が彼らの姿が見あたらない事に気付き、
話を振ると、
「賠償や例の意識改革、その他について
調整のため交渉中です。
この国の一番の被害者は彼らなので」
武田さんが、飲み物から口を離して語る。
「ああ、そうそう。
ついでと言っちゃ何だが、グレメン国や
シュロランド教国の情報についても頼んで
あるから」
「それらが終わったら―――
いったんアスタイル王国に戻ると
しますか」
熊谷さん、白波瀬さんの言葉に俺も
一息ついて、
「じゃ、僕もちょっと羽を伸ばして
こようかな」
そう言って伸びをすると、
「あ、それならアタシもついて行きます」
と、なぜか武田さんが立ち上がって、
「いえ、子供じゃないんですから……」
と俺が言うも、
「いや、子供だろう」
「それに1人で野放し―――
もとい、何かトラブルを起こすと
いけないから、お目付け役は必要よ」
外見が子供になっているから彼の言う事は
わかるけど、トラブルに巻き込まれるんじゃ
なくて起こすという彼女の言い分は
「それに
事になっているんだから……
絶対に絡まれるわよ」
「いや、それだったら『
武田さんだって」
「アタシは君がやり過ぎないように
するためのストッパー役です!」
それを聞いた彼女の後ろの男女は、
うんうんとうなずく。解せぬ。
だけど、ちょっと外へ出てくるだけなのに、
そんな大げさな―――
とも言い切れないんだよなあ。
「ちょっと出て来る、と言っても
さすがに城の外までは行きませんよ。
そのへん、庭とかで空気を吸ってくる
だけなので……」
「それでも、一緒に同行させて
もらいます!」
やや複雑な感情を抱えつつ、俺と武田さんは
一緒に出掛ける事となった。
「おお、お城というだけあって庭も
広いですねえ」
「本当。
こういうところは、地球の観光地と
変わらないっていうか」
はたから見れば姉弟のように、
俺と武田さんが散歩していたところ、
「……!!」
「―――!!」
と、何やら言い争うような声が
聞こえて来て、
「?? 何だろう?」
「え? もうトラブル?」
「いやそんな事僕に言われましても……
だってホラ、聞こえるでしょ?」
武田さんの言葉にツッコミを入れつつ、
大声のする方向へ2人で近付くと、
そこには、1人を4・5人で囲んで
「あれ?
あの人って、テイマースキル持ちの
人じゃ」
「本当ね。
でも何だか怒られているみたい
だけど」
そこで俺と武田さんは、しばらく様子を