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第32話

期末テスト本番当日。

あれから愛と敬都と3人で勉強したり、家で愛と2人で勉強したりと今回のテスト勉強はいつも以上に充実していたような気がする。

3人で勉強している途中に敬都が「僕は何をみせられているんだ」とブツブツ言っていたが、愛が敬都の前だと遠慮なく甘えてくるから、最初は面白がっていた敬都も途中から呆れていた様子だ。

愛は可愛いんだけど甘えスイッチが入ったらちょっとポンコツなのがね。まぁ可愛いんだけど

今回の愛とさくらさんのテストの競う強化は主に定番の5教科

・国語

・数学

・英語

・世界史

・化学

理科と社会といいたいところだが、俺たちの高校は歴史と地理と世界史が学年ごとの選択だったり、化学と物理の選択だったりするから、俺たちが選択している教科を選んだ。

2人の様子をみていると愛はいつも通りだけど、さくらさんは疲れているように見える。

まぁ愛に勝つと意気込んでいたから普段以上に自分を追い込んだのだったら疲れているのも当然かもしれない。


~テスト終了~



「はぁ~。やっと解放される」


「お疲れみっちゃん」


「愛もお疲れ。手ごたえはどうだった?」


「いつも通りかな」


「敬都は?」


「英語がちょっと自信ないかな」


「英語って俺たちと勉強したところじゃないか」


「そうだね。誰かさんたちがイチャコラしているのを見せられた日だね」


「うん。なんかごめん」


「私も今回はいつもより自信あるかも」


3人で話しているとさくらさんが俺たちの話に入ってきた。

さくらさんがここに入ってくるのは愛に宣戦布告をしてから初めてだった


「さくらがこうやって話に入ってきてくれるの久しぶりだね」


「うん。宣戦布告してしまったからなんか変に気まずくて」


「全然きにしなくてよかったのに」


「まぁテストも終わったしいいかなとおもって」


「それでどうだった?」


「自信あり!」


「私も負けないよ」


「今回は私が勝つ」


「俺と敬都もなんか賭けるか」


「終わった後に?」


「敬都が自信ない英語で」


「おい、それはずるいだろ」


「なら愛たちにならって、5教科の合計点数で負けた方が焼き肉の食べ放題おごりでどう」


「う~~~~。すごくいいところついてくるな。乗った」


「よし決まり!!ちなみに愛とさくらさんは勝った方が負けた方に何かしてもらうって決めていないの」


「確かに、1位とかだけいっていたけど、考えていなかった」


「ならせっかくだから考えてみたら。楽しくなるじゃん」


さくらさんはう~んと考え込んで何かを思いついたようだ


「それなら勝った方が負けた方に好きなパジャマをきてもらうのはどうかな?」


「パジャマ?」


「そう。愛ちゃんのクマさんパジャマ姿とかみてみたくない?」


「うん。めっちゃみてみたい」


「よし決まり」


「私の意見は?」


「もうテストは終わったけど、今からさくらさんのこと応援するね」


「みっちゃん????」


「ごめんなさい」


「よろしい」


「でも嶋野さんが勝ったら?」


「愛ちゃん何か思いつく?」


「それなら私が勝ったらさくらにメイド服姿になってもらうおかな。さくらのメイド姿絶対可愛いから」


「愛のこと応援します」


「嶋野さんのこと応援します」


「おいおまえら覚えておけよ」


「テストの結果は持久走の後になるだろうから、次は持久走大会で勝負だよ愛ちゃん」


「わかってる」


「よしテストも終わったことだし今日から運動するか。持久走で怪我したくないし」


「いいね」


「さくらはどうする?」


「私は大丈夫。3人で運動してきて」


「さくらさん来てくれないとこの二人ずっとイチャイチャしているんだよ」


「二人とも敬都のためにも自制してください」


「「はい」」



~テスト終わりの夜~

「さくら今から運動いくの?」


「うん」


「あんた顔色悪いわよ。今回のテストに力入れていたから見守っていたけど」


「私は大丈夫だよ。ちょっと寝不足気味なだけ」


「それならいいけど」


「いってくるね」


「いってらっしゃい」


残り1週間。

勉強は今までで一番手ごたえがあった

あとは持久走を頑張ることができれば、私は愛ちゃんを超えることができるのかな。

でも、超えたからといって何かが変わるのかな

本当は愛ちゃんに宣戦布告してから、表では戦う姿勢を保っていたけど、ふと考えた時に「1番になったから何?」と自分が自分に聞いているような気がするときがある。

そのたびに深くは考えないようにして目の前のことに全力で取り組んできた。

多分このモヤモヤの答えも持久走大会が終わればわかるだろう。

頑張ろう。


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