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V1.46  「能力」はプレイヤースキルなのだから


 確かに自分の能力については把握できたが、これでは何となくズルしてるような気がして今後能力を使うのはやめとこうかな…とも思う。

 そのことをユキに相談してみると。


「いや〜?別に不正なツール使ってる訳じゃないからね〜。チートとかでもないし。自分の能力=プレイヤースキルだから別にいいと思うよ〜?」


 別にそんなに気にしてないみたい。いいのかな?


「というか、最近のゲームはチートしたら即感知されてばれるからね?まぁ…。それを突破して情報改変してるナビィは相当エグい性能してるということなんだけど…」


「え?なんて?」



「う、ううん〜、なんでもないよ〜」


 なんか前半は聞こえたけど後半は声が小さくて聞こえなかった。


「そろそろ〜、みんなのところに行こうか〜?」


「うん!」


 私たちはこうして闘技場を早々に去った。

 ちなみに、すんごい勢で近づいてくる人が何人も居たので速攻姿隠しのカプセルをユキが使ってました。





*




 そして現在博物館にご到着。私たちのギルドホームなわけだけど、この博物館周辺は見事なまでに人であふれていた。というか…。なんか見知らぬ建物も増えていた。なにあれ?



「おぉ!ユキじゃないか。ちょうど良かったのじゃ」


 そう言いながら近づいてきたのはおじいちゃん…。じゃなくて。生産職連合会議のリーダーのジークさんだ。見た目の若さと杖や衣装のギャップがひどい。


「ナユカ殿も一緒じゃな。ちょうど良かったわい。少し時間を貰えんかのう?」


 私はユキを見てユキの回答を待つ。ユキは特に気にした様子もなく。「いいよ〜」と即答していた。


 まあ、みんなに会いに行くって言っても約束してた訳じゃないしね。


 というわけでジークさんがついて来てくれと言うので、2人でその後を追うと、近づいて来たのはその見知らぬ建物で…


「以前ユキが言われていた施設じゃ。とりあえずは完成したのでその報告じゃのう」


「なかなか、早かったね〜」


 「ホッホッホッ」とか言いながらいい感じに胸を張るジークさんだ。

 ユキはこの建物のこと知ってたんだね?私は知らなかったんだけど。


「ユキ。この建物は何?」


「これはね〜、ひとまず来訪者の人々に住む場所をと思ってね〜。いつまでもノアの中じゃあ可哀想でしょ〜?」



「あ〜、確かに…」


 そう言われて見たらそんな感じの建物だ。現代みたいな構造ではないまでも、どこか昔の西洋のような建物が多い。というか奥にもずっと続いているらしく。ひとつの小さな町のようである。なんかオシャレだ。

 真ん中はお店などをプレイヤーでも来訪者でも開けるようにするスペースもあるらしく、まずはこの中でここでの生活やプレイヤーに慣れてもらう。という算段のようだ。

 なるほどね!!確かに早い。


「いやはや…、皆小さくとも町を1個作るとなるとのう。やる気がみなぎってきたようでのう。あっという間だったわい」


 それでこんな立派な建築ができるって…。生産職も十分恐ろしい。


「もう入れる感じかな〜?」


「すぐにでも行けるぞ?家具なんかも欲しいのがあればわしのギルドのもんにやらせるからのう」


「疲れてないの?」



「まだまだじゃな。むしろやる気が有り余っておる」


「なるほど」



 ますます、おじいちゃんぽく見えない元気の良さだ。


「わかったよ〜。私の方からアリオト艦長には知らせておくね〜」


「頼んだのじゃ」


 そう言ってジークさんはまだやることがあるのか、その建物の方に行ってしまった。


「すごいね?」


「なかなかできることじゃ〜ないよ〜?建物を建てるの自体は簡単なんだけど、継続して存在する建物の建築はRBGじゃ〜かなりの難易度だからね〜」



「へー、そうなんだぁ」



 それをあの人たちはこの短期間でやったのね…


「見つけましたよ!」


 と、そんな私たちの元へ新たなお客様が…


「ん〜?ビュア〜、どうしたの〜?そんなに急いで」


 私たちの元へ現れたのはビュアさん。何故か肩で息をしているけど…。このゲーム疲れなんて感じない…。いや、あまりに走りまくったら状態異常として付いちゃうんだっけ?


「どうしたもこうしたもないですよっ!?いきなり何もなしに半公式になるんですから。あの後、私の動画はまだか、まだかとめちゃくちゃ言われてたんです!」


 あ〜、なるほど。確かに私たちの情報を1番持ってそうなのはビュアさんかもしれない。ということはその流れで視聴者からの催促が凄かった訳で…


「しかも、昨日はログインすらしてないという…。私の絶望感。分かりますか?」


「な、なんかごめんね〜」



 うん、ごめん。そういえば昨日は現実の方で用事があったから、それに色々知って疲れちゃったから夜もログインしてないし…。なんかごめんね?


「今からしっかり生配信に付き合って貰いますよ?」


「「は〜い」」



 私たちはこうしてビュアさんに引きずられるように連行されましたとさ。





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