*>>ナユカ視点
キラキラと降り注ぐ桜の花びらと細かい雪の弾幕。
魅せる弾幕。歌。舞。その全てを出し切った。
そこに…
『本日はイベント。新!半公式プレイヤー発表にご参加いただきありがとうございます!!』
ボンッ!!
ステージの前に広がる煙。それが晴れるとその中から2人のプレイヤーが立っていた。
『ここからの説明は!半公式プレイヤー、シュナと!!』
『アルがお送りするナ〜』
どっかで見たことあるけど誰だっけ?
そんな私の隣にユキは上空から降りてきて。
『ナユカ〜。そろそろ技切ってもいいよ〜?』
『あ、忘れてた』
そういえばまだ発動させたままだったことを思い出し、全ての技を停止させる。すると今まで出っぱなしになっていたマイクの役割を持った魔法陣やその他魔法陣もいっせいに消えて霧散した。
『声はこっちで拾っておくナ〜』
私が技を停止させたので私とユキの声は会場のプレイヤーまで届かなくなってしまった。が、アルさんはしっかりフォローしてくれた。
『さて!!今回のイベントは公式からの発表がメインになっています!!』
『もうみんなわかってると思うナ〜』
『今回新たに半公式プレイヤーに任命されましたー!!ユキちゃんとナユカちゃんです!!』
ワーーーーー!
おぉー、なんか歓声が
『ただの発表ではありません!!なんと2人にはRBG公式の看板娘!アイドルとしてゲーム内、そして!ゲーム外…。つまり!現実でもアイドル活動として、様々な活動をしていく予定です!!』
ワーーーーー!
おぉー。
『頑張って欲しいんだナ〜!』
『ということで!!おふたりにご挨拶していただきましょう!!まずはユキさんから!!』
そう言って、シュナさんがユキに向き直り大きく手で指名すると。
『ん〜。挨拶いる〜?ユキで〜す!これからよろしくね〜』
そう言いながらもしっかり自己紹介するんだ…。たぶんみんな知ってると思うんだけどね。
『お次はナユカさん!!』
今度は私がシュナさんにご指名されたので軽く自己紹介をする。
『ナユカです。えっと…。よろしくお願いします!』
『好きな食べ物はー!!』
えっ!?えーと!!
『も、モモが好きです!』
『好きな色は!!』
まだ!?え、あー。
『ピンク?』
『ユキちゃんとの関係は?』
いや、いつまで続くんだろう?てか、私だけ?ユキは?
『リアルの友達』
『え〜!親友じゃないの〜?』
『し、親友で!』
ユキまでノって来なくていいから!!
『好きな人は?』
はいっ!?
『いっ、いませんよ!!』
『彼氏もいない?』
『いないよっ!!!』
いや、さっきからなんなの!?いじめか!?
『だそうですよ!!世の中の男ども!喜べー!!チャンスはまだあるぞ!!』
ウォーーーー!!!!!!!
さっきと歓声の種類が違うよっ!!
『ナユカと付き合いたくば〜、私を倒せるくらい強い男じゃないとダメだからね?フッフッフッ』
ユキさーん!私は普通に大切にしてくれて、守ってくれるような。かつ、優しい人ならいいからねー?別にユキほどの強さはいらないよー?
結構注文が多い?かもしれない…
『さて!次の話題に行きましょー!おふたりはアイドルですが、基本普通のプレイヤーと一緒のゲームプレイをしていただきます!たまに闘技場に来ていただいて、
『ちなみに、2人の内どちらかが乱入したバトルのランキングは普段の10倍、場合によっては100倍までランキングの上がり幅が増加するのナ〜』
ウォーーーー!!!!!!!
『はい。簡潔に言うとプレミアムマッチ的なやつですね!ナユカちゃんが乱入すると、バトル選手両方に
なるほどね。私はバフマシマシの普段とは違うバトルを。ユキは圧倒的強者と唐突なバトルと。
『さらに!!発表はこれだけではございません!!この突発的なプレミアムマッチはデュオ、パーティーのバトルでも発生します!!さらに!!その過程で今まで個人でしかなかったランキングをそのふたつでも実装致します!!』
『そのデュオとパーティーのランキングは、色々集計されて、個人のランキングにも
なるほど、壁役の人達なんかは攻撃手などと組まないと普段の個人ランキングはとても不利だったのが、チームでのランキングも参考にされるならもっと正確なランキングができるということか。
『今回の発表は以上になります!!』
『今後も2人の活躍に期待するナ〜』
『では、これにてイベントを終了と致します!!ありがとうございましたー!!』
『ありがとうナ〜』
『バイバ〜イ』
『バイバーイ』