「革命者。めざしてみない?」
たぶん男の人なら
ユキ、なんだか楽しそう。そう感じた私はそういえば最近こんなユキは見ていないな。とそう思い出す。
ユキが最後にこころから素直に笑ったのは何時だっただろう?
…ああ、そっかあの時以来だね。
でも今、こんな感じで笑ってくれるなら。
「うん。いいよ!ひとまず革命者になることが目標ってことで」
ユキと一緒にこのゲームで遊びたい。
「とまぁ、
「私、変なことはしないよ?初心者なんだし!」
初心者がそう簡単に革命者にはなれないでしょ?ユキと私じゃあ経験に差がありすぎるよぉ…
「ひとまず、ここで基本的なのはスキル
「うん!」
ということでユキにからかわれたあと。
「おおー。大量」
そこにはたくさんのスキルが表示されている。が、パッと見内容がわかるスキルもあればこれはなんだ?と首を傾げてしまうようなものまであった。
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・魔力
・火
・鍛冶
・剣術
・飛行
・水泳
・火炎
・剣
・設置
・回す
・止める
・水
・衝撃
・急降下
・飛ばす
・集める
・光
・槍術
・縦
・施設
・集中
・店
・躱
・作文
・溜める
・植物鑑定
・頭
・楕円
・叩く
・記号
・押し出し
・加熱
・抽出
・植林
・画面
・定義
・あくび
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そこにはずらっと並ぶ文字。スキルなのだろうそれは結構な種類が表示され種類もカテゴライズもされずただ適当に陳列されているように見える。
ユキが説明してくれたのだがこれはある法則に
その法則とは
いわく、需要が高ければ高いほど上に、ここで言う需要とはプレイヤーの願望。普段のゲームプレイ中に欲しいとその時願われているもの。またの名を
それらが高いものほど上に陳列される。
いわく、供給が高ければ高いほど上に、ここで言う供給とはその時のスキルの出現率。普段のオーブとしての獲得率、オーブのレアリティにより決まる。
それらが低いものほど上に陳列される。
これら2つが高ければ高いほどスキルは上になる。
逆に、それら2つが低いほど下に。
そしてショップに並ぶ商品はそれらを並ぶ全てのスキルで中央値となるようにスキルをピックアップする。
最上 需要があってありふれたスキル。
上 需要のある少しレアなスキル。
中 需要は無いけどそこそこの人が持ってるスキル。
下 レアなスキルか、知らないスキル。
最下 とんでもないスーパーレアスキルか、ゴミ。
だそうだ。上が
…でもでも、下にあるようなスキルはユキでも知らないようなスキルもちらほらあるらしい。そういった場合、もしかしたら思いもよらない使い方があるかも?ほうほう!
スキルは1時間くらいで
んー、悩ましいね。
値段もそれぞれとんでもない値段のものからそこそこのものまで。ちなみに初期の手持ち資金は 10 000G 安いスキルは 1 000G とかなので何個か買えそうではある。
上にあるものを重点的に少し挑戦して下の方にある安いスキルを買ってみるのもアリなのかな?ちょっとそういうのはワクワクするよね…
ということで私は持ち金ほぼ全てを使ってスキルをいくつか購入することにしたのだった。
魔力→1000G
火→1000G
回す→2500G
植物鑑定→1500G
躱す→1500G
火炎→1000G
叩く→1000G
合計金額 9500G
まず基本は〔魔力〕。これがないと遠距離攻撃出来なさそうだし、何よりないと苦労しそう。
それに必要そうな属性〔火〕。ユキの〔氷〕?とか〔雪〕?みたいなのはなかったので真反対のを購入してみた。
次に適当に直感で選んだスキルが〔回す〕〔植物鑑定〕〔躱す〕〔火炎〕〔叩く〕。所持金ギリギリまで攻めてみたよ。
計7つのスキルを購入し、そのことを満足気にユキに報告した。これでそこそこ?必要最低限なスキルは確保したから次からは少し戦闘もしてみたい。あ、でもユキみたいなのはまだ無理そう…
「あ…、ナユカ〔飛行〕スキル買ってない…」
「あ…」
そう言われて気づくも遅し、確かにユキは飛んでいたし相手も飛んでいた。これもしかして〔魔力〕の次くらいに必要そうなスキルを買ってないのでは?
「まあ初めは陸上戦からでいいかな?今じゃあまり見ないけど…」
やっちゃった…。〔飛行〕取らないと空飛べないじゃん!!今からでも〔飛行〕買えるかな?
飛行→ 1 000G
所持金 500G
無理みたいです。はい。
「あ゛ああぁー…。変なのばっか買わなきゃ良かったーー!!しかもなんで所持金全部使わないとって思っていた!?私のバカー!!!」
「まあまあそう言わずに〜。ね?〔飛行〕とかそういった基本スキルは意外と外でもゲットできるから。レア度も白だからすぐ取れるって!」
こうして私の初めてのスキル購入は