滅びゆく地球を捨ててノアの箱舟のように新天地を目指す、純SF小説です。世界観設定が見事で、スッと作中に入ることができました。
終わった話として作中で語られていますが、地球が滅ぶと分かってから人類という種を残すために必死で研究に取り組む様が印象的でした。正に人類種を残すための生存競争ともいえ、余裕というものが全くなく厳しい環境です。
そんな生存競争を経験し箱舟への搭乗権を得た第一の主人公は、厳しい勉学に今も苦しんでいます。蹴落とした他者のためにも、自身が学んできた意味を持たせるためにも、強迫観念を持ちながら箱舟での移住を成功させようと働きます。この辺の塩梅が素晴らしかったです。
それから、0.3%未満の悪魔という何とも不穏なキーワードも好きです。悪魔が一体何なのか、本当に移住することができるのか、非常に楽しみです。
web小説では中々見ないジャンルですので、もし興味がありましたらぜひご覧ください。