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第2話

村を出てしばらく歩くと、トラは大きな森の入口に辿り着きました。森は深く静かで、鳥たちのさえずりと風に揺れる木々の音が心地よく響いていました。トラは少し不安でしたが、心の中の好奇心が不安を打ち消していました。


「ここからが本当の冒険の始まりだ」


森の中を進んでいくと、突然、トラの前に一羽の小さなフクロウが舞い降りてきました。フクロウは大きな目を丸くしてトラを見つめ、「おや、旅の猫さんじゃないか。こんなところで何をしているんだい?」と話しかけてきました。


「僕は自分の居場所を探しているんだ」とトラは答えました。


「それなら、この森を抜けてみるといいよ。きっと面白いことが待っているさ」とフクロウは微笑み、翼を広げて森の奥へ飛んでいきました。


トラはフクロウの言葉に勇気づけられ、さらに森の中を進むことにしました。



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