オイッス!お前ら、息してるか!? 心臓、ドクドクいってるか!?
生きてんなら、もっとアツくなれよ! もっと叫べよ! 自分の心の奥底にあるマグマ、ダダ洩れさせてっか!?
なぁ、お前ら、今の時代、チョー便利だろ? スマホひとつで地球の裏側とも秒で繋がれる。LINE、インスタ、X(旧Twitterな!)、なんだってアリだ。言いたいこと、見せたいもん、ソッコーで発信できる。ポチっとな、で世界に発信、みたいな? 最高じゃん? 最強じゃん?
…って、本気で思ってんのか? ああん?
便利になった分、なんか大事なモン、忘れてんじゃねぇの?
その「いいね!」の数、本当にオメーの心の満足か? その既読スルー、未読スルーの山、見て見ぬフリしてんじゃねぇだろうな? 短文、スタンプ、定型文の嵐。その薄っぺらいやり取りの果てに、マジで伝えたいこと、伝えられてんのか? 心と心、ちゃんとぶつかり合ってる実感、あんのかよ!?
あんじゃねぇかな、なんて言わせねぇぞ。便利すぎる世の中にドップリ浸かって、いつの間にかコミュニケーションが「作業」になってるヤツ、多すぎなんだよ。相手の顔色うかがって、当たり障りのない言葉並べて、波風立てないように、嫌われないように…。
それ、生きてるって言えんのか!?
それ、マジでオメーがやりたかったことか!?
違うだろ! もっとドロドロした、熱い、ヤバい感情が、心の底でグツグツ煮えたぎってんじゃねぇのか!? 嬉しい、悲しい、ムカつく、愛してる、会いたい、助けてくれ…! そういう、超シンプルで、超ストレートで、超ピュアなヤツだよ!
「いやいや、そんな感情、表に出したら面倒なことになるし…」
「大人だから、うまくやらなきゃ…」
うるせえええええ!!!
そんな建前ばっか積み重ねて、何が生まれんだよ!? 何が面白れぇんだよ!?
守りに入ってんじゃねぇ! 殻に閉じこもってんじゃねぇ!
今、この瞬間、俺がブチ上げたい、最高にアツいテーマはこれだ!
「テメェの本気(マジ)の想い、ちゃんと相手にブチかましてるか!?」ってことだよ!
キレイゴトじゃねぇ。上っ面だけの共感じゃねぇ。相手の魂に、ダイレクトに自分の魂を叩きつけるような、ガチのコミュニケーション。それこそが、今の時代に一番足りなくて、一番求められてるモンなんじゃねぇかって、俺は思うわけ。
そこでだ。今日は、俺たちの遥か昔の大センパイに登場してもらおうじゃねぇか。
約1300年前、奈良時代。スマホもネットも、郵便制度すらまともに無かった時代に、マジでハンパねぇ「伝えたい」想いを歌にした、一人のアツい男がいる。
その名も、物部道足(もののべのみちたり)。
こいつはな、「防人(さきもり)」って言って、今の国防隊みたいな感じで、九州の最前線に派遣された兵士なんだよ。故郷に残してきた、大事な大事な人を想って、魂の叫びを歌にした。
それが、これだ! よく聞けよ!
常陸指し 行かむ雁もが 我が恋を 記して付けて 妹に知らせむ
ひたちさし ゆかむかりもが あがこひを しるしてつけて いもにしらせむ
シビれるだろ?
意味、わかるか?
現代語に超訳すると、こうだ。
あーー!常陸国(今の茨城県あたりな!)の方へ飛んでいく雁(かり:ガンだな)がいたらなぁ…! チクショー! 俺のこの、胸が張り裂けそうなほど愛しい気持ちを、手紙に書いて! その雁の脚にでも結び付けて! 遠くにいる、俺の愛しい人(妹:ここでは妻や恋人のことな!)に届けてくれねぇかなぁーー!!
ってことだ!
どうだ? お前らが毎日ポチポチ送ってるLINEのメッセージと、比べてみろよ。
どっちが、魂、震える?
どっちが、心臓、鷲掴みにされる?
この歌、詠まれたのは天平勝宝7年(755年)の2月14日。バレンタインデーじゃねぇか! まぁ、当時はそんなもんは無いけどな。東国(関東地方)から九州へ送られる防人たちが、難波(今の大阪)に集められて、出発前に詠んだ歌の一つらしい。息長国島(おきながのくにしま)って役人が集めたって記録がある。拙い歌は載せなかった、なんて但し書きもあるから、道足センパイのこの歌は、当時から「イケてる!」って評価されてたってことだ。
想像してみろよ。
故郷は遠く常陸国。家族や恋人と引き離され、いつ帰れるかもわからない、下手すりゃ死ぬかもしれない任務に就くんだ。連絡手段なんて、ほぼゼロ。手紙を送るにしても、いつ届くかわからんし、そもそもちゃんと届く保証すらない。
そんな極限状況で、空を見上げたら、雁が故郷の方へ飛んでいくのが見えた。
「あいつらに、俺の気持ちを託せたら…!」
そう願わずにはいられなかったんだよ。
「雁もが」の「もが」ってのはな、「~がいたらなあ」「~があればなあ」っていう、実現不可能なことへの強い願望を表す言葉だ。わかってんだよ、雁が手紙なんて運んでくれるわけねぇって。でも、そう願わずにはいられないほど、道足センパイの「妹に知らせたい」気持ちは、限界突破してたってことだ!
この歌のヤバさは、その「ありえなさ」に込められた「本気度」だ。
手段がないなら、超常現象にだって頼りたい。雁に手紙を託すなんて、メルヘン? ファンタジー? 笑わせんな。これは、切実さの極致なんだよ。自分の無力さを噛み締めながら、それでも、なんとかして伝えたい、届けたいっていう、人間の根源的な衝動が爆発してんだ。
「我が恋を 記して付けて 妹に知らせむ」
このフレーズ、声に出して言ってみろよ。なんの飾りもない。ド直球だ。
「俺のこの想いを、カタチにして、アイツに届けたいんだ!」
それだけだ。でも、だからこそ、強い。重い。突き刺さる。
さて、翻って現代だ。
お前らはどうだ? 道足センパイが生きてた時代から、1300年以上経った。雁に頼らなくても、指一本でメッセージが送れる。ビデオ通話で顔も見れる。声も聞ける。距離なんて、ほとんど関係なくなった。
これって、マジでスゴイことだぜ? 道足センパイが見たら、腰抜かすどころか、感動で泣き叫ぶんじゃねぇか?
でもな、その「便利さ」にあぐらかいて、肝心の「中身」を疎かにしてねぇか?
簡単に送れるから、簡単に言葉を選ぶ。すぐ返事が来るのが当たり前だから、返事が無いとイラつく。「既読」が付いただけで、伝わった気になってる。
違うんだよ。
大事なのは、手段じゃねぇ。ツールじゃねぇ。お前自身の「魂」なんだよ!
お前が本当に伝えたいこと、心の底から届けたい想い。それを、どれだけ本気で、相手にぶつけようとしてるか、ってことだ。
スタンプ一つで済ませていい話か?
短い定型文で、本当に伝わるのか?
「察してくれ」なんて、相手に甘えてんじゃねぇぞ!
道足センパイを見ろよ。
彼は、物理的な距離と、コミュニケーション手段の絶望的な欠如という、デカすぎる壁にブチ当たってた。それでも諦めなかった。「知らせたい」っていう情熱だけは、誰にも止められなかった。空飛ぶ雁にさえ、その想いを託そうとしたんだ。
お前らには、その壁がない。
雁を探さなくても、スマホがある。パソコンがある。電話がある。なんなら、自分の足で会いに行ける距離にいる相手もいるだろう。
道足センパイに比べたら、どんだけ恵まれてんだよ!
なのに、なんで躊躇(ためら)ってんだ?
なんでカッコつけてんだ?
なんで本音を隠してんだ?
「失敗したらどうしよう…」
「嫌われたらどうしよう…」
「カッコ悪いと思われたくない…」
上等じゃねえか!
失敗しろ! 嫌われろ! カッコ悪くてなんぼだ!
本気でぶつかれば、火花が散る。摩擦が起きる。傷つくこともあるだろう。
でもな、それが生きてるってことじゃねぇのか!? ツルッツルの、波風立たない人間関係なんて、クソ面白くもねぇんだよ!
道足センパイが雁に託したかった「我が恋」。それは、甘っちょろい恋愛感情だけじゃねぇはずだ。不安、寂しさ、決意、いろんなもんがグッチャグチャに詰まった、彼の「生」そのものだったんじゃねぇか?
お前らが伝えるべき「本気の想い」も、同じだろ?
仕事のこと、夢のこと、家族のこと、友達のこと、社会への怒り、未来への希望…。お前という人間を形作ってる、アツい、生々しい感情だよ。
それを、出し惜しみすんな!
SNSの「いいね!」の数なんて、しょせん虚像だ。本当に欲しいのは、数字じゃなくて、魂の共鳴だろうが! 誰か一人でいい。たった一人でも、お前の本気の言葉が突き刺さって、心を揺さぶることができたら、それ以上の価値があるか!?
「でも、どうやって…?」
方法は、なんでもいいんだよ!
LINEでも、メールでも、電話でも、手紙でも。
究極は、直接会って、目を見て、話すことだ。
大事なのは、テクニックじゃねぇ。お前が、どれだけの「熱量」を込められるか、だ。
ちょっと勇気を出して、いつもより長い文章を書いてみろ。いつもはスタンプで済ませるところを、自分の言葉で伝えてみろ。電話するの、ちょっと緊張する相手に、思い切ってかけてみろ。感謝の気持ち、謝罪の気持ち、愛情、なんでもいい。本音を、飾らずに、ストレートにぶつけてみろ。
最初は、ぎこちないかもしれねぇ。言葉がうまく出てこないかもしれねぇ。相手に、引かれるかもしれねぇ。
でもな、それでいいんだよ。
不器用でも、カッコ悪くても、本気の想いは、絶対に相手のどこかに響く。すぐには結果が出なくても、必ず、何かが変わる。お前自身も、相手との関係も。
道足センパイは、「妹に知らせむ」(知らせたい!)と強く願った。その「~したい!」っていう、内側から湧き上がる衝動。それこそが、すべての原動力だ。
お前らの「~したい!」は、なんだ?
誰に、何を、伝えたいんだ?
考えろ。感じろ。そして、動け!
雁は飛ばねぇ。でも、お前の指は動く。声は出る。足もある。常陸国から九州へ、想いを馳せた防人のように。いや、彼が持てなかった武器(ツール)を持ってるお前らは、もっともっと、アツく、激しく、自分の心を解き放てるはずだ!
現代は、コミュニケーション過多のようでいて、実は、深刻な「魂のコミュニケーション不足」に陥ってるのかもしれねぇ。だからこそ、「本気の想いをぶつける」ことが、今、最高に価値があって、最高にアツいんだよ!
常陸の空に雁を見た道足センパイの切望。それは、1300年後の俺たちへの、強烈なメッセージだ。
「オイ!テメェら!便利な道具に甘えて、魂の叫び、忘れてんじゃねぇぞ!」
「本当に伝えたいなら、手段なんか、関係ねぇ!」
「心臓のド真ん中から、言葉を絞り出せ!」
さぁ、お前ら、どうする?
このまま、当たり障りのない、ぬるま湯コミュニケーション続けるか? それとも、ここで一発、殻をブチ破って、自分の本気を、誰かに、世界に、ブチかましてみるか?
選ぶのは、お前だ。
だが、俺は信じてるぜ。お前らの心の奥底にも、道足センパイに負けねぇ、マグマみてぇなアツい想いが眠ってるってことをな!
目を覚ませ! 立ち上がれ! そして、叫べ!
届けろ、テメェの魂の声を!
今、この瞬間から、だ! ウオオオオオ!!!