おい、そこのお前!ちょっと耳貸せや。人生、楽しんでるか?恋してるか?燃え上がるようなパッション、感じてるか?俺はな、感じてるんだよ。今、まさに、この瞬間!なんでかって?そりゃあ、お前…
(ここで少し勿体ぶって、タバコに火をつける仕草。もちろん、吸っちゃダメだぜ、未成年は。あくまでイメージ、イメージ!)
…ある文芸賞の結果発表を待ってるからだよ!え?「なんだ、そんなことかよ」って思ったろ?甘い、甘すぎるぜ、お前!この文芸賞、ハンパねぇんだわ。何がハンパねぇって、まず応募数!もうね、全国津々浦々、北は北海道、南は沖縄…いや、それ以上だ!ひょっとしたら、南極とかからも応募きてんじゃねーかってぐらい!(←言い過ぎ?まぁ、いいじゃん。盛り上がってなんぼだ!)
とにかくよ、その膨大な応募作品!まるで、夏の夜空を埋め尽くす星の群れ…いや、違うな。もっとこう、荒々しく、力強く、生命力に溢れた…そう!アマゾンのジャングルを埋め尽くす、野生動物の群れ!そんくらいの勢いなんだよ!(←また大げさ?しつこい?いやいや、これが俺のスタイルなんだわ!)
んで、その中から、たった一つ!頂点に立つ作品を選ぶわけだ。編集部の奴らも大変だぜ、きっと。想像してみろよ、編集部の会議室。机の上には、山と積まれた応募原稿。まるで、万里の長城…いや、違うな。もっとこう、熱気ムンムンで、息苦しいくらいの…そう!プロレスのリング!ゴングが鳴って、今まさに、死闘が繰り広げられてる!そんな感じじゃね?(←また例えが…)
編集者たちの顔つきもヤバい。普段は冷静沈着な奴らが、目を血走らせて、互いに意見をぶつけ合う。そりゃそうだろ?それぞれの「推し」作品があるんだから。「この作品こそが、令和の文学シーンに革命を起こす!」「いやいや、こっちの作品のほうが、読者の心に深く突き刺さる!」…みたいな感じで、もう喧々諤々(けんけんがくがく)、々々々々…!(←エコーかけすぎ?)
そう、編集部は今、「多数の応募に加え、編集部において喧々諤々と白熱した議論が紛糾しており」って状態なわけだ。最高じゃん?これぞ、文学!これぞ、青春!…いや、青春は言い過ぎか?まぁ、でも、それくらいの熱量が渦巻いてるってことよ!
俺もな、その熱い戦いに参戦してるんだぜ?自分の書いた作品が、そのリング…いや、ジャングル…いや、万里の長城…(←もういい?)…に投げ込まれてるんだ。そりゃ、ドキドキするって!自分の分身が、今まさに、生死をかけた戦いを繰り広げてるようなもんだからな。
で、編集部からのお知らせには、「今しばらくお時間をいただきたく存じます」って書いてあったわけだ。…待つよ。俺は待つよ。いつまでも待つよ。たとえ振り向いてくれなくても…って、あみんかよ!古い?昭和?いいじゃねぇか、昭和!昭和の歌謡曲だって、心に響くもんは響くんだよ!
…と、話が逸れちまったが、とにかく待つってことよ。不安がないって言ったら嘘になる。自信がないって言ったら、もっと嘘になる。でもな、俺の中には、確かな手応えがあるんだ。自分の書いた作品が、誰かの心に届く。その可能性を、信じてる。
ここでな、思い出すんだよ。万葉集の、あの歌を。
答へぬに な呼び響めそ 呼子鳥 佐保の山辺を 上り下りに
こたへぬに なよびとよめそ よぶこどり さほのやまへを のぼりくだりに
…わかるか?この歌の意味。呼子鳥(よぶこどり)ってのは、カッコウのことらしいんだけど、返事がないのに、むやみに鳴くんじゃねーよ、佐保の山あたりで上り下りしながらよぉ…ってこと。切なくね?だけど、美しいよな。
この歌、今回の俺の気持ちに、なんか…シンクロするんだよ。
俺の書いた作品は、言ってみれば、呼子鳥の鳴き声みたいなもんさ。読者の心に、何かを問いかけてる。共感を求めてる。感動を届けたいと願ってる。だけど、その声が届くかどうかは、わからない。相手が返事をしてくれるかどうかも、わからない。
佐保の山…今回の場合は、編集部だな。その山の中を、俺の作品は、上り下りしてる。編集者たちの手から手へと渡り、議論され、選考されてる。
もしかしたら、俺の作品は、誰にも響かないかもしれない。「答へぬ」まま、忘れ去られてしまうかもしれない。…それでも、いいんだ。俺は、自分の信じる道を、突き進むだけだ。たとえ、それが孤独な道であっても。
この万葉集の歌、奈良時代の春に詠まれた、作者不詳の歌らしいぜ。千年以上も前の歌が、今、俺の心に響くって…すごくね?言葉ってのは、時間を超えて、人の心を繋ぐことができるんだな。
今回の文芸賞の結果がどうなるかは、まだわからない。でもな、俺は、この経験を通して、また一つ、成長できた気がするんだ。自分の書いた作品と、真正面から向き合うことができた。万葉集の歌から、新しいインスピレーションをもらった。
「楽しみにしてるぜ!」って、編集部には伝えておこう。…いや、違うな。心の中で、叫ぶんだ。「俺はここにいるぞ!」って。「俺の作品は、お前らの心を、揺さぶり続けるぞ!」って。
そう、結果なんて関係ねぇ。大事なのは、自分の魂を込めた作品を、世に送り出すこと。その作品が、誰かの心に、たとえ一瞬でも、光を灯すこと。それが、俺の、文学に対する…いや、人生に対する、アゲアゲなスタンスだ!
だから、お前も、諦めんなよ。自分の信じる道を、突き進め。誰にも理解されなくても、自分の魂の声に、耳を澄ませ。そして、叫べ。自分の存在を、世界に知らしめろ!
…って、なんか、説教臭くなっちまったな。まぁ、たまにはいいだろ。俺は、お前らの背中を、思いっきり、押してやりたいんだ。だから、これからも、燃え上がるようなパッションで、生きていこうぜ!そして、俺の次の作品も…期待しててくれよな!絶対、ぶっ飛ぶようなやつ、書いてやるからさ!
(またタバコに火をつける仕草。だから、吸っちゃダメだって!)
…とまあ、こんな感じで、今回は終わりだ!え?まだ続くのかって?いやいや、もう十分だろ?ダラダラ冗長だし、オラオラアゲアゲだし、万葉集も引用したし、もうお腹いっぱいだろ?
…え?まだ足りない?しょうがねぇな…(と、ここでニヤリと笑う)。じゃあ、最後に、もう一言だけ、言わせてくれ。
「…俺は、文学界の…いや、世界の頂点に、立ってやるぜ!」