おいおい、マジかよ!?最近、本屋行ったら、なんかスゲーことになってんじゃん!?
「〇〇がすごい!」「〇〇の〇〇がすごい!」…って、どんだけ「すごい」んだよ、オイ!!「すごい」のバーゲンセールかよ!いや、通販番組か!?ってくらい、「すごい」が乱れ飛んでんの。マジ卍。
ちょっと前までは、「〇〇力」とか「〇〇術」みたいな、なんか自己啓発っぽいのが流行ってた気がすんだけど、最近は「すごい!」系がキテるってこと?まぁ、確かに「すごい!」って言われたら、なんか気になっちゃうもんな。人間だもの。(←急に相田みつを)
でもよぉ、考えてみ?売れ筋だとわかったら、すぐさま似たようなタイトルがワラワラと…。このフットワークの軽さ、すごくね?え?すごくね?(←しつこい)まるで、獲物を見つけたハイエナの群れみたいじゃん。いや、ゾンビ映画のワンシーンかよ!?ってくらい、同じような「すごい!」本が、棚を占拠してんだもん。マジでビビるわ。
これってさぁ、アレだろ?いわゆる「すごい系」ってやつだろ?意識高い系の次は、すごい系か…。流行りの移り変わり、早すぎんだろ!まるで、TikTokのトレンドみたいじゃん。秒で変わるやん。ついていけねーよ!
でもよぉ、ちょっと待てよ。この「すごい!」の洪水、なんか既視感あるんだよな…。
あ、思い出した!あれだ、あれ。万葉集のアレ!
あしがりの 土肥の河内に 出づる湯の よにもたよらに 子ろが言はなくに
あしがりの とひのかふちに いづるゆの よにもたよらに ころがいはなくに
ちょ、待てよ、古文とかマジ勘弁!って思ったそこのアナタ!落ち着けって。俺も古文は苦手だよ。でも、この歌、なんか今の状況にピッタリじゃね?って思ったわけ。
現代語訳すると、だいたいこんな感じ。
足柄の土肥の川辺に湧き出る湯のように、世間一般によくある感じで、あの子は(私に)言ってくれないんだ…(悲)
要するに、「湯河原の温泉みたいに、普通~に、あの子は俺に告白してくれないんだよぉ~(泣)」ってこと。めっちゃ切なくね?これ、現代で言うと、「LINEの既読スルー」みたいな感じ?いや、もっとツラいか。「いいね」すらもらえない、みたいな?
ここで大事なのは、「あしがりの土肥の河内に出づる湯の」って部分。これ、「序詞(じょことば)」って言うんだけど、要するに、「例え話」みたいなもん。
「湯河原の温泉みたいに」って、どういうことかって言うと、「誰でも入れる、ありふれた温泉」ってニュアンス。つまり、「特別なものじゃない」ってことを強調してんの。
で、だ。
この「ありふれた温泉」が、今の書店の「すごい!」本と重なるんだよな…。
「すごい!」って言っときゃ、とりあえず目立つ。読者の気を引ける。でも、中身は…?全部が全部、本当に「すごい!」のか?って言われたら、正直、微妙なものもあるんじゃね?って思っちゃうわけよ。
だってさぁ、「すごい!」って言葉自体、もうインフレ起こしてんだもん。「すごい!」が当たり前になっちゃって、「すごい!」のハードルが、めっちゃ低くなってんの。
例えるなら、「〇〇限定!」って書いてあるのに、実はどこでも売ってる…みたいな?いや、それ、全然「限定」じゃねーじゃん!ってツッコミたくなるやつ。
万葉集の歌人は、「湯河原の温泉」っていう、誰でも知ってる、ありふれたものを例えに出すことで、「あの子の言葉」が特別なものじゃない、ってことを強調したわけじゃん?
でも、今の書店の「すごい!」本は、逆。「すごい!」って言葉を乱用することで、「すごい!」ってこと自体が、特別なものじゃなくなっちゃってる。
「すごい!」って言っとけば売れるんだろ?って安易な考えが透けて見えるっつーか…。なんか、魂がこもってないっつーか…。
もちろん、本当に「すごい!」内容の本もあると思うよ。でも、その「すごい!」が、他の「すごい!」に埋もれてしまって、見つけにくくなってんのが現状。
マジで、宝探し状態。良質なコンテンツが、ノイズに埋もれて消えていく…みたいな。これって、現代社会の縮図じゃね?情報過多の時代、本当に価値のあるものを見つけるのが、どんどん難しくなってる。
「すごい!」って言葉に踊らされず、自分の目で、自分の心で、本当に「すごい!」と思えるものを見つける。これ、マジで大事。
万葉集の歌人が、「湯河原の温泉」っていう日常の中に、「あの子の言葉」っていう非日常を求めたように、俺たちも、この「すごい!」の洪水の中から、本当に価値のある「すごい!」を見つけ出さなきゃいけない。
そのためには、どうすればいい?
まずは、立ち止まること。そして、考えること。
「この本、本当に自分にとって必要なのか?」
「この『すごい!』は、本当に『すごい!』なのか?」
自分の内なる声に、耳を澄ませる。
書店員さんに聞いてみるのもアリ。プロの意見は、マジで参考になる。
「最近、面白い本ありますか?」
「何か、オススメの本はありますか?」
って、ストレートに聞いちゃえばいいんだよ。
恥ずかしがる必要なんて、ない。だって、本との出会いは、一期一会。運命の出会いかもしれないんだから。
万葉集の時代から、人は「言葉」を求めてきた。言葉に傷つき、言葉に癒され、言葉に生かされてきた。
だからこそ、言葉を大切にしたい。安易な「すごい!」に惑わされず、自分の心に響く言葉を、見つけたい。
いつか、「あの子」が、俺に特別な言葉をかけてくれる…かもしれない。「湯河原の温泉」みたいに、ありふれた日常の中で、奇跡のような出会いが、待ってるかもしれない。
だから、俺は今日も、本屋に行く。
「すごい!」の洪水の中を、かき分け、かき分け…本当に「すごい!」と思える、たった一つの言葉を探して。
…って、なんか、エモくなっちゃった?(笑)
まぁ、要するに、「すごい!」って言葉に踊らされんな!自分の「すごい!」を見つけろ!ってこと。
マジ卍!(←死語に近いが、結局、まだ使っている)