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「答えは控えさせていただく」しか言えねえ社長どもへ捧げる鎮魂歌(レクイエム)

諸君、刮目せよ! 今日は特別に、古(いにしえ)の万葉集から得たインスピレーションを、現代社会の闇に潜む「答えは控えさせていただきますマン」こと、会社の代表取締役どもに叩きつける、最高にアゲアゲな鎮魂歌(レクイエム)を、オレ様が特別に書き下ろしてやろう。


諸君、覚悟はいいか?


まず、お前らに突きつけるのは、この万葉の歌だ。


世間よのなかは むなしきものと 知る時し いよよますます 悲しかりけり


これはね、大伴旅人って御仁が詠んだ歌。もうね、何百年も前の話よ。その昔、旅人は遠い福岡(太宰府)で、何度も重なる不幸の知らせを受け、心を打ち砕かれていた。彼は世の中の儚さ、無常を感じて、悲嘆に暮れていたんだ。


なぁ、諸君、この大伴旅人の悲しみ、わかるか?


オレから言わせりゃ、これって現代の社長連中、特に記者会見で「その件については回答を控えさせていただく」を連呼する、あの回答拒否マンどもに通じるところがあると思うんだよね。


例えばさ、「その件については回答を控える」が30回。オイオイ、一体何のゲームだよ? 企業の顔である社長が、記者会見でまるでロボットみたいに「回答を控えさせていただきます」しか言えないのって、どう思う? 結局のところ、国民は何も知らされず、会社への信頼はダダ下がり。こんなことやってる場合じゃねえだろうが!


オレ様が声を大にして言いたいのは、社長の仕事って、あの連呼会見で言葉を濁すことじゃないってこと。本来、トップの仕事っていうのは、会社の舵を取り、社員を守り、社会に貢献すること。


大伴旅人はね、「世の中の空しさ」を感じながらも、そこから逃げ出したりはしなかった。現代の「回答拒否マン」は違う。「回答を控えさせていただきます」という魔法の言葉で現実から目を背けるだけ。これ、まるで「世間の空しさ」を言い訳に逃げ回ってる、弱い魂じゃない?


オイオイ、テメェら社長はさ、記者会見を「その件については回答を控える」アワードの場とでも勘違いしてんのか?その連呼回数、誰かと競ってるのかよ?だったらよ、回答しない記録を更新したって誰も褒めやしねえってんだよ。無意味、マジ無意味!


それって企業のトップとして最低限の仕事放棄行為だからね、自覚してくれ。そんなに責任逃れたきゃよ、代表取締役を返上したらどうだ? そっちの方が会社のためになるんじゃねえか?


例えば、想定される質問を予測して、しっかり答えるための準備をする。場合によっては、今はまだ回答できない理由、将来的に回答できるようにする努力を説明する。


それが社長の仕事だろ?



「回答は差し控えます」は逃げ道! 

社長の仕事は問題解決だ!



だからオレは提言する。記者会見で「その件については回答を控える」と30回以上言った奴は、即刻、代表取締役をクビにすべきだってな。でもって、「会社に火種が起きる前に、全力で解決する」、その火消しこそがトップの仕事だっていうことを、叩き込んでやるべきだ!


いいか、お前ら「回答拒否マン」社長ども!


回答を控える連呼大会なんて、オタクらトップの仕事じゃねえぞ!


じゃあ、社長の仕事って具体的に何すりゃ良いのよ?って話だが、まず第一に、社員を幸せにすることだろ。いいか、給料だけじゃねぇんだぞ!働きやすい環境を整えて、将来に希望を持たせてやることだよ!社長たるもの、社員の未来を切り開くヒーローになれよ!


そんな、夢も希望もない会社なんか、さっさと潰した方が世のためになる!


第二に、透明性だよ。不都合なことも包み隠さず公表して、潔く責任を取れ! 間違ったことをしたら、即座に「すまん!」って謝罪しろ。

誠実さ、これが企業の信用に繋がることを覚えとけ!


第三に、未来を語れ。どんな未来を創造していくのか、具体的なビジョンを示して、社員を引っ張っていけよ。そしてな、テメェ自身の夢を語ってみろよ!社員たちのモチベーションも変わるはずだ。


これだよ、これ! これが、リーダーってもんだろ?「その件については回答を控える」?寝言は寝てからほざけよ!


この3つの大原則さえ守れば、お前らの会社の成長は約束されたようなもんだ。この原則を守っていれば、絶対に「その件については回答を控える」を30回も連呼する会見なんかしなくて済む。つまり、そういうことだ。


この大伴旅人さんの万葉集の歌が教えてくれているのは、「世の中の無常さ」と「それを受け入れた上でどう生きるか」っていう、根本的な問題なんだよ。会社の経営も全く一緒。良い時もあれば悪い時もある。だからこそ、その時に、社長が責任を持って、誠実に対応しなければならない。


「回答を控える」?そんな逃げの姿勢で、この激動の時代を生き抜けると思うなよ!マジ、無理だから!社長がそんな体たらくじゃあ、社員は誰もついてこねえっての!最後は社員も、テメェらも、みんな不幸になるんだよ。それだけは覚えておけよ。


最後に、もう一度、旅人の歌を心に刻んで欲しい。


世間よのなかは むなしきものと 知る時し いよよますます 悲しかりけり


この世の中は、ままならないことばかりだ。でも、その無常さの中で、人はどう生きるべきか?答は簡単だ。今、ここで、最善を尽くすんだ!逃げずに、向き合って、徹底的に、問題解決のために動き回れ!


逃げるな!ごまかすな!立ち向かえ!


以上!オレ様のありがたい説教は、終わりだ!



オレ様の結論



「その件については回答を控える」なんていうセリフを、会見で30回も連呼する必要のある社長は、さっさと会社を辞めて、もっとふさわしい人にその座を譲るべきだ。なぜなら、それはトップとしての最低限の責任を果たせていない証拠であり、会社の成長を阻害する癌細胞に他ならないからだ。それだけだ。分かったか?これ、絶対に守れよ!約束だ!もし破ったら、オレ様が、マジ、怒るからな。


はい、今日の講義は、ここまで!解散!

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