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オレの背中、見てるか? ~万葉集が教えてくれる、家族のデカい愛~

なあ、お前ら、最近「エモい」とか言ってんじゃねえか?なんかこう、胸がキュンとなる、みたいな?でもよ、その「エモさ」の根っこって、意外とシンプルなんだぜ。例えばさ、家族。特に兄弟姉妹。ウザい、ダサい、金くれ、うるせー、なんて言って喧嘩もするけどさ、アイツらがいなきゃ、オレたちって、ホントに……薄っぺらい存在なんじゃねえかって思うんだ。


万葉集って知ってるか?なんか古臭い、難しそう、ってイメージかもな。でもよ、その中に、胸を締め付けるほど「エモい」歌があるんだ。大伴田村大嬢おおとものたむらの おおおとめって姉ちゃんと、坂上大嬢さかのうえの おおおとめって妹の歌だ。


「我が宿にもみつ蝦手見るごとに妹を懸けつつ恋ひぬ日はなし」


現代語訳すると、「私の家に黄色く色づいた蝦手を見るたびに、あなた(妹)のことを思って恋しく思う日はありません」って感じかな。


蝦手ってのは、紅葉したかえでのことだ。秋になると真っ赤に染まる、あの楓な。姉ちゃんは、その楓を見るたびに妹を思い出す。毎日毎日、妹のことを想ってるってわけだ。


なあ、想像してみろよ。今の時代みたいに、スマホでLINEしたり、電話したりできねえんだぜ?遠く離れた妹に会えるのは、いつになるかわからねえ。そんな時代に、毎日毎日、妹を想う姉ちゃんの気持ち……胸にグッと来ねえか?


オレもさ、弟がいるんだ。昔はよく喧嘩したよ。おもちゃの取り合いで泣いたり、ゲームで負けてキレたり。でもよ、今考えると、そんな喧嘩ですら愛おしい思い出だ。今はもう大人になって、一緒に暮らしてはねえけど、それでもアイツがどこかで頑張ってるって思うと、自分も頑張らなきゃなって思えるんだ。


姉ちゃんもきっと同じ気持ちだったんだろうな。離れて暮らす妹のことを想い、楓を見るたびに「元気でやってるかな?」って心配してたんだろう。今の時代みたいに簡単に連絡が取れない分、その想いはもっともっと強かったはずだ。


この歌が「エモい」のは、ただ単に妹を想ってるってだけじゃねえ。そこには、家族だからこそ生まれる、深い繋がり、絆が描かれてるからだ。血の繋がりってやつは、理屈じゃ説明できねえくらい強いんだ。


例えばさ、親父。口うるせえし、頑固だし、昔はホントにウザかった。でもよ、今になって親父の偉大さがわかる。オレたち兄弟を育てるために、どれだけ苦労したことか。毎日毎日、汗水垂らして働いて、飯を食わせてくれた。


親父は何も言わねえけど、きっとオレたちのことを誰よりも愛してる。その愛は、言葉じゃ伝えきれねえくらいデカいんだ。親父が歳を取っていくのを見るのは辛いけど、だからこそ、今のうちに親孝行しなきゃなって思う。


母親もそうだ。いつも優しく、包み込むような愛情でオレたちを育ててくれた。母親の作る料理は、世界で一番美味い。母親の笑顔は、世界で一番美しい。母親の存在は、オレたちにとって、かけがえのないものだ。


兄弟姉妹、親父、母親……家族ってのは、オレたちの根っこなんだ。どんなに辛いことがあっても、家族がいれば乗り越えられる。家族がいるから、頑張れる。家族がいるから、生きていける。


現代社会は、何かとストレスが多い。仕事で疲弊したり、人間関係で悩んだり、将来に不安を感じたり。でもよ、そんな時こそ、家族のことを思い出してみろ。家族の笑顔、家族の声、家族の温もり……それらを思い出せば、きっと心が安らぐはずだ。


万葉集の姉ちゃんも、きっとそうだったんだろう。遠く離れた妹のことを想い、楓を見るたびに、寂しさや不安を感じていたかもしれない。でも、同時に、妹との思い出、家族との絆を胸に、強く生きていこうと決意していたんだろう。


オレたちも、姉ちゃんを見習おうぜ。家族の大切さを忘れずに、毎日を精一杯生きていこう。辛いことがあったら、家族に頼ろう。楽しいことがあったら、家族と分かち合おう。


家族がいるってことは、ホントに幸せなことなんだ。その幸せを噛み締めながら、オレたちは前へ進んでいく。オレの背中、見てるか? 弟よ、親父よ、母親よ、そして……すべての家族たちよ。


さあ、明日からも頑張ろうぜ!

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