午後7時過ぎ・・・喫茶店の忙しさはピークとなる。
「まだ帰ってこないのかなぁ・・・」
柚花は時計を気にしながら料理や客対応をしていた。
早く帰ってこい、早く帰ってこい・・・と思いながら仕事をしているとゆっくりと店の扉が開いた。
「ただいま・・・」
小さい声で入ってくるのは柚花の妹。名を
柚花より背が高く、大人っぽく、胸も大きく、大人しい女の子で綺麗な黒い髪が美しい。
背が低く、活発で幼く見られる柚花とは正反対の妹でパッと見だと柚花の方が妹に見える。
しかしそれはあくまで傍から見たらである。
「
仕事の事はもちろん、基本的に柚花が指示をしたりする為、見た目は幼くても柚花がお姉さんなのである。
妹の
「ふぅ・・・やっと落ち着いたぁ・・・。」
椅子に座って柚花は水をガブ飲みする。先程までの客対応、料理で大忙しで水を飲む暇がなかった。
「あ、
「ん?
妹の
「あ、明日テストがあるから暇になったら部屋に戻って勉強しても良いかな?」
「そだね〜。じゃあ取り敢えず8時になったら戻って良いよ。8時になったら客も減るし。」
この喫茶店では8時になると途端に客が減って夜の常連客が数人ぐらいしか来ない。
その暇な時に