午後5時。帰りのホームルームが終わると
幼い頃から受けた忍者の訓練で培われた超人的な足の速さを出さないように力を抑えてダッシュする。
基本的に忍者は超人的な身体能力があるから日常生活でその能力を隠すのが大事である。
その身体能力が周りにバレると面倒なことになる。その身体能力を調べるために人体実験する為に連れ去られたりする・・・流石にそれは考えすぎかも知れないが、最悪のパターンは想定していて損はない。
柚花たち忍者は代々そのような事を考えて敢えて身体能力を隠して生きてきたのである。
さて、ダッシュで教室を出た柚花は書道部の部室に行く。
「みんな、おまたせ!さぁ今日も部活頑張ろー!」
扉をバーンと力強く開ける柚花。急いでいたからうっかり力を入れて開けてしまった。
しかし部室に入っても誰もいなかった。
柚花の通う姫虎高校は全学年が午後5時まで授業の為、先に2、3年が部活している・・・なんて事はないのだ。
そして部室に一番乗りの柚花は急いで着物に着替えて書道の練習に取り掛かる。着物を着慣れている柚花にとって着物を着るのはさほど苦ではないし、時間もそんなに掛からない。
そして朝の時にやっていた様に書道の練習をする。
それから30分後・・・柚花は片付けの準備をする。
「みんな、ゴメン。今日も今日とて家の手伝いがあるからあたしは帰るね!土日の部活はちゃんと参加するから!じゃあバイバーイ!」
急いで制服に着替えた柚花は再びダッシュして家に帰る。
これがくノ一柚花の学校生活。柚花の慌ただしい放課後である。