6歳の男の子が
3歳の妹と一緒に
市場を歩いていた
突然
妹がそばにいなくなった
兄は立ち止まって振り返った
おもちゃ屋の前に
立っている妹が
興味を持って何かを
見ているのを見た
兄は妹に尋ねた
何か欲しいの?
妹が人形を指さした
兄は妹の手を取り
人形を取って渡した
兄の責任を果たすように
妹はとても幸せだった
店主は男の子の
振る舞いを見て
楽しそうだった
男の子が
カウンターに来て
店主に尋ねた
この人形はいくらかと
店主は
人生の挫折を経験した
優しい男性だった
それで男の子に
大きな愛と
笑顔で尋ねた
いくらお金が払えるのと
男の子は
ビーチから集めた
カラフルな貝殻を
ポケットから取り出し
店主に渡した
店主は貝殻を取って
まるで金貨のように
数え始めた
そして彼は
数えながら
男の子を見た
男の子は
不安そうに尋ねた
人形に十分ですかと
これが自分の
持っているすべて
店主は言った
いいえ いいえ
これでは多すぎるので
残りはあなたに返しますと
店主は4つだけ取って
残りは男の子に返した
男の子は幸せそうに
ポケットに貝殻を入れ
妹と一緒に去った
驚いた従業員は
ずっと様子を見ていた
彼は店主に尋ねた
なんでこんな高価な人形を
貝殻4つであげたのですかと
店主は
笑いながら言った
これは私たちの
お金ではないけれど
この貝殻は
あの子にとって
貴重なものだから
幼い子どもには
お金が何なのか
理解するのは難しい
けれど いずれ
大人になったら
わかるだろう
そして兄妹は
お金の代わりに
貝殻で人形を
買ったことを
思い出し
私のことを思い出し
世界はまだ
善良で親切な人々も
いっぱいいるって
思うだろうと