目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報
【詩】勇気を出して 伝えることを

心地よい夢から

現実に戻される瞬間


何ともいえない

喪失感に苛まれる


何かを忘れてきてしまったような感覚

時とともに消えていく温もりと匂い


取り戻したくて

また眠りについても

同じ温もりと匂いには

たどり着けはしない


何度となく繰り返す

深淵の闇を一人のぞき込むような

そんな寂しい情景


けれど

眠りに促されるままに

ほの暗い闇に身を預け

まだかと光を待つ


母体に揺られるかの如く

心地よい歌声に誘われ

身体を丸め眠りにつく


まどろみの中で

何度も誓った

勇気を出して

伝えることを

















コメント(0)
この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?