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空と海のキャンバス
秋月友希
現実世界現代ドラマ
2024年11月09日
公開日
77,060文字
連載中
 父の人生を一変させた景色は、どのようなものだったのだろう。父は一枚の絵を残して、この世を去った。願っているだけでは何も手に入れることはできない。社会に対して行き詰まりを感じていた楓月は、突然目の前に現れた咲良に促されて景色を探すことを決意する。しかし旅は思いがけない出来事や困難に満ちていた。父は何故、亡くなったのか。咲良とは一体、何者なのか。母の性格が変わってしまった理由とは何だったのか。楓月は家族の過去や咲良の苦悩を知り、行く先々で出会う人たちの優しさに触れることで変わっていく。母との確執や理不尽な社会への憤り、流されやすい世間の人たちからの圧力や絵の獲得を目論む者たちとの争い......。行く先は希望か絶望の二つしかない。はたして楓月と咲良は景色の場所に辿り着くことができるのだろうか。そして、そこで何を見るのだろうか。

テーマ
家族との死別、理不尽な社会、同調圧力、パワハラ、セクハラ、ブラック企業、裏切り、傍観者、葛藤、本当に大切にしたいものとは何か。これらを意識して書きました。

舞台
門司港、琵琶湖、福岡県の若松や宗像近郊。

登場人物
楓月と咲良、その家族、コーヒーショップ兼カウンセラーの美由紀、美由紀の父であり元社長の宗一郎、宗一郎の元秘書、元秘書の姉である飲食店経営者兼巫女、自己啓発系スピリチュアル団体の人たちetc...

主な登場人物

佐藤楓月(かづき)

 主人公。幼い頃に父と姉を亡くしている。母との関係も悪く、人生に行き詰まりを感じている。


咲良(さくら)

 楓月の幼馴染み。楓月より一つ年上。一葉の影響でピアノを習うようになった。ある出来事がきっかけで重い荷物を背負う事になる。


一葉(かずは)

 楓月の姉。楓月が幼い頃に亡くなっている。


海斗(かいと)

 楓月の高校時代の親友。夢を追っている。


絵蓮(えれん)

 ある目的の為、楓月たちを追っている。スピリチュアル団体に所属している。主に広報と勧誘を担当。


由香里(ゆかり)

 絵蓮の姉。絵蓮を心配し、団体から脱退させようとしている。


香流甘(かるあ)

 ある日、失踪し行方不明になる。楓月たちが香流甘の行方を追う。


荒木

 楓月を執拗に付け回す暴力的な人物。共感性に乏しい。


小林

 荒木の手下。トカゲと呼ばれている。主体性のない人物。


美由紀(みゆき)

 楓月の高校時代のスクールカウンセラー。現在はカフェを経営している。


宗一郎(そういちろう)

 美由紀の父。元社長。現在は掃除のおじさん。


市香(いちか)

 レストランの経営者。巫女としても活躍。三姉妹の三女。


心音(ここね)

 宗一郎が社長だった頃の秘書。現在は宗一郎宅で家政婦として働いている。市香の姉。三姉妹の長女。市香の店を手伝っている。


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