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時空怪盗レイブンと忘れられた宝石
レイ
BLファンタジーBL
2024年11月08日
公開日
8,953文字
連載中
怪盗レイブン。本当に存在しているのか。分からない。だけど、彼に助けられた人物は少なからずいる。皆口をつぐみ言わないだけ。彼に助けられた人々は皆揃って同じことを口にする。

「レイブンに頼めば、あるべき場所に戻れると」

これは宝石と幽霊、この世ならざる者に愛を捧ぐ怪盗の物語。

序章

 誰も使われていない。真夜中の廃墟の病院。冒険者が5人が入ろうとしていた。冒険者ギルドの依頼掲示板に貼られた依頼。


幽霊の嘆きを鎮めてください。鎮められた者に宝石を渡します。


不思議な依頼だが、受ける者が後をたたない。5人も勇者パーティーと呼ばれる有名なパーティーである。魔王化。普通の魔物より強い力を持った魔物をそう呼ぶ。魔王化した魔物を何体も倒したとか。本当かどうかは分からないが顔だけは良いから有名だった。


 廃墟の病院は外観は蜘蛛の巣だらけで、窓も割れている。勇者パーティーは躊躇する事なく病院の中に入る。彼らが出て来たのは翌朝。病院の前で倒れているのを発見された。勇者パーティーは依頼を達成出来なかった。廃墟の病院で何があったのかけして話さなかった。いや話せなかったのだ。全員が口をつぐんだ。理由を聞いても答えない。一部始終を見ていた男がいた。


「んー、良いね。最高だねぇ。あの勇者。絶対的に言わないよねぇ。ここであったこと。依頼されたから来てみたけど。わたし好みだ」


 翌日ギルドの依頼掲示板。あの誰が依頼したか分からない依頼書の上にカードが貼られた。その場にいた冒険者。騎士団にも伝わっていた。


今宵。廃墟の病院にてダンスパーティーを行います。ドレスアップを忘れずに。封じられた宝石も賑やかな場所に現れるでしょう。


             怪盗レイブン





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