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第33話 『宴からの一ヶ月間』


 宴から約一ヶ月後の現在。

 この一ヶ月で合ったことと言えばそう、騎士団のみんなとの交流だ。

 エマやアキレウス達以外の騎士団員とも会話をし、そして触れ合って、少しずつ互いを知っていった。

 普段の騎士団のみんなは、ダンジョン攻略だけでなく、日本で言う、警察や自衛隊の役割を担っているらしい。

 何とも大変なことである。


 まぁ・・・僕が所属しているエマの部隊は、ダンジョン攻略が主な任務で、そこら辺は対象外なのだが……。


 では、そんな僕達は普段、何をしているのか?

 その答えは単純、──文武両道である。

 朝起きては朝ご飯を食べ、十八歳組みんなで勉強し、昼になったら昼飯を食べ、夜まで稽古。

 稽古は日によって変わるが、大概が木剣を使用した模擬試合で、たまに神器を解放した模擬試合を行う。

 そして稽古が終わり次第、夜飯を食べ、性別毎に一緒に風呂に入って、速やかに寝るのだ。


 えっ?! 趣味の時間とかは無いのかって?

 ハハハ、僕達の趣味は肉体改造ですが何か?

 ・・・おっと、危ない危ない。

 筋肉とプロテインに、脳が支配されてたよ。


 そんなことよりさ、日本の自衛隊のみなさん、コレより辛いってマジですか?

 ホント、何時もありがとうございました。

 現在いまの僕、──異世界に居るけどさ。


 そして、筋肉とプロテインに脳が支配される様な、そんな濃い一ヶ月を過ごした僕だが……。

 別に、『筋肉モリモリマッチョマンの変態』になって居た訳では無い。

 しかし、『じゃあお前よ、この一ヶ月間を無駄にしたってーのかい?』。とそう問われれば、確実にノーである。


 一体、それは何故か?

 ──僕のステータスが上がったからだ。


 ステータスは全部で、筋力・俊敏・魔力・魔法力の四つが存在し、それぞれが最大、十まで上昇する。

 そして、そのステータスを上昇させるには、自分のレベルを上げる必要があるのだ。

 レベルは最大まで十二あり、通常、レベルが一つ上がることでランダムに、ステータスが一つ上がるのだが……。


 ここで一つ、疑問が出てくる。

 ──どうやって、レベルを上げるの?


 そして、それの答えは……

 ──苦難に出くわすことだ。


 苦難とはそれ即ち、強敵との対峙である。

 人は自分よりも強い存在と戦った、もしくは、戦っているときの経験が積み重なり、強くなるのだ。


 僕からしてみればそう、エマとの模擬試合だって、立派な強敵との対峙である。

 実際、僕よりエマの方が強いし……。

 だがしかしだ、これの逆を言えば、自分より弱い敵と戦ったとしても、レベルが上がることは無いのだ。

 何せ・・・強敵と対峙してる経験が、大事なのだから。


 そして、そんなレベルとステータスなのだが。

 どうやら僕は、レベルが一つ上がる度に、ステータスが二つ上がるらしい。

 しかも、上げられるステータスは選択可能なのだ。


 これには僕も「うおっWWW」と、一瞬だけなったが、エマ達のステータスを見てからは、無反応になった。

 何故かって?

 上がるステータスが倍になったところで、みんなの合計ステータスに勝てないからだ。

 これには僕の瞳から、綺麗な赤色の涙がポロリ……。


 とまぁ・・・この一ヶ月の間で僕は、多少なりともレベルとステータスが、上がっていたのだ。

 そしてそんな僕は今、仲間達と六人で、ダンジョンの一層へと足を踏み入れて居たのであった。


ーーー

【世界観ちょい足しコーナー】


○ハルト

Намаэ(名前)

:ハルト・タカハシ

Нэнрэи(年齢)

:18

Сэибэцу(性別)

:男

Тандзёуби(誕生日)

:7月25日

Сюдзоку(種族)

:人間

Рэбэру(レベル)

:1/12▶︎4/12

Кинрёку(筋力)

:3/10▶︎5/10

Сюнбин(俊敏)

:5/10

Марёку(魔力)

:2/10

Махоурёку(魔法力)

:2/10▶︎6/10


『武器:ヘカテイア(魔術の神輪)』

▶︎黒色の指輪

▶︎大気中の魔素を指輪に吸収、操れる

▶︎格下相手に死の呪いを与える


『武器:ヘラ(権威の神輪)』

▶︎金色の指輪

▶︎【閲覧出来ません】

▶︎【閲覧出来ません】

▶︎最高女神ヘラの魔力で作られた指輪

▶︎レベルが上がると、ステータスが二つ上昇する

▶︎上げるステータスを調整可能


『武器:ソロモン(使役の神輪)』

▶︎銀色の指輪

▶︎倒したエリアボスを封印し、使役できる



○エマ

Намаэ(名前)

:エマ・グレース

Нэнрэи(年齢)

:18

Сэибэцу(性別)

:女

Тандзёуби(誕生日)

:12月12日

Сюдзоку(種族)

:人間

Рэбэру(レベル)

:7/12

Кинрёку(筋力)

:8/10

Сюнбин(俊敏)

:9/10

Марёку(魔力)

:10/10

Махоурёку(魔法力)

:9/10


『武器:マルミアドワーズ(半神大英雄の神剣)』

▶︎最強の剣である

▶︎強敵にしか使えない

▶︎キレイな直剣で火を纏う

▶︎ガリアの業火(ヴァルカン)

▶︎神火の輝力(ウゥルカーヌス)



○アキレウス

Намаэ(名前)

:アキレウス・マックルー

Нэнрэи(年齢)

:18

Сэибэцу(性別)

:男

Тандзёуби(誕生日)

:3月3日

Сюдзоку(種族)

:人間

Рэбэру(レベル)

:6/12

Кинрёку(筋力)

:9/10

Сюнбин(俊敏)

:10/10

Марёку(魔力)

:5/10

Махоурёку(魔法力)

:6/10


※槍と盾の神器



○プロメテウス

Намаэ(名前)

:プロメテウス・オディナ

Нэнрэи(年齢)

:18

Сэибэцу(性別)

:男

Тандзёуби(誕生日)

:7月19日

Сюдзоку(種族)

:人間

Рэбэру(レベル)

:5/12

Кинрёку(筋力)

:2/10

Сюнбин(俊敏)

:6/10

Марёку(魔力)

:10/10

Махоурёку(魔法力)

:9/10


『武器:オオウイキョウ(始火の神鎖)』

▶︎火の鎖

▶︎自由自在に飛び回り、縛り付けた相手を焼く

▶︎魔力を使って異次元から呼び出す

▶︎仲間と認識した者には無害である



○ヘファイストス

Намаэ(名前)

:ヘファイストス・マウル

Нэнрэи(年齢)

:120

Сэибэцу(性別)

:男

Тандзёуби(誕生日)

:12月5日

Сюдзоку(種族)

:ドワーフ

Рэбэру(レベル)

:6/12

Кинрёку(筋力)

:10/10

Сюнбин(俊敏)

:3/10

Марёку(魔力)

:8/10

Махоурёку(魔法力)

:7/10


※戦斧の神器



○アルテミス

Намаэ(名前)

:アルテミス・マクドバ

Нэнрэи(年齢)

:120

Сэибэцу(性別)

:女

Тандзёуби(誕生日)

:10月14日

Сюдзоку(種族)

:エルフ

Рэбэру(レベル)

:6/12

Кинрёку(筋力)

:3/10

Сюнбин(俊敏)

:7/10

Марёку(魔力)

:8/10

Махоурёку(魔法力)

:10/10


※弓と短剣の神器

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