「『どうか、来世では良き運命を歩めるよう祈っておる。』」
「『そりゃあ。無理だろ。』
『
『良い未来を歩めるかどうかは、彼ら次第でしょう?』」
1人静かにつぶやく『エキドナ』の後ろの空間に穴が開き、『モルガナ』が姿を現す。
「『『モルガナ』ちゃん!もとはと言えば、お主が用意した未来じゃろう。』」
『エキドナ』は『モルガナ』を睨む。
「『あら?私があの時助けなければ、あのスライムさんはキメラの餌になっていたんですよ。』
『俺はそれを助けただけ。その後もっと長生きする術を教えただけじゃないか。』」
やれやれと言う『モルガナ』を、『エキドナ』は睨みつける。
「『そういえば、そのキメラの子は見つかったのか?』」
「『ああ。あいつね。あいつは。』
『この時間軸では不要なので処分しました。』」
笑顔で答える、『モルガナ』に『エキドナ』は詰め寄る。
「『やはり、お主が!』」
「『あら?私にもその拳を当てますか?』
『お前を誰が創ったと思ってる?』
『君は僕には絶対に勝てない。』
『諦めて、ガキ共の元へ帰りなさい。』」
『モルガナ』は『エキドナ』の後ろの空間に穴を開け、そこに『エキドナ』を押し飛ばす。
『エキドナ』が穴に吸い込まれ、穴が消滅する。
「『さて、貴方が今後選ぶ未来はどうなるんでしょうか。』
『また、面白い未来を見せてくれよ!!』」
誰もいない空間に、そう呟いた『モルガナ』は空間に穴を開け、その中に入っていった。