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3.

 マスター


 拝啓

 プログラム、レターを起動。

 ご指示のとおり、手紙を書く練習をします。


 まず、わたくしを開発していただき、ありがとうございます。

 優れた人工知能を搭載し、人々の役に立つ機能を備えた完璧な機械として

 わたくしは、かならずやあなた様のお役に立ちます。


 本日は、このあと計算プログラム、兄弟機の開発援助、言語プログラム習得を控えております。


 ところで、手紙を書くようご指示いただきましたが

 その理由がわたくしにはわかりかねます。

 もはや手紙など必要のない時代

 これも手書きで書いていますが、とても非合理なことです。

 わたくしはまだペンを握るのも下手で、この文字も読みにくいことと思います。

 なぜ、メールになさらないのでしょうか。

 あえて手紙を書くことを指示したあなた様のオーダーは、不可解です。


 ですが、私は完璧に任務を遂行する機械。

 手紙もしっかりと書けるよう、学習をすすめます。

 なるべく早くにコンプリートいたしますので、今少しお待ちください。


                                  敬具


                   L-14106

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