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#24.間の抜けた追跡者

 商人ギルド本部・マドリスの執務室にて。

秘書アドルフより渡された報告書に眼を通しながらに、マドリスは顎に手をやり、満足げであった。


「暗殺者クロウ……普段は、剣士ベルクを名乗っている、と……」

「どうやら教団の送り込んだ暗殺者は、彼の恋人であるエリーを誘拐し、誘い出す事に成功したとの事ですが……」

「折角誘い出せても、暗殺者の腕前が三流ではな! だが、エリーがクロウにとってアキレス腱らしいのははっきりしたな」


 報告書に書かれた情報が正しければ、エリーはクロウのことを暗殺者とは知らず、ただの剣士ベルクとして接していた可能性が高い。

今回の一件でクロウは警戒しただろうが、エリー自身はただの街娘である。いくらでも手が考えられた。

ただ、アドルフは「残念ながら」と首を横に振りながら、追加の情報を告げる。


「折角の情報ですが、確認の為送った者によって、二人が既に、旅に出るという名目で王都を離れているのが確認されました」

「なに!? ふんっ、勘が良いな。いや、身が軽いというべきか。まあいい、王都から離れてくれるならかえって都合が良いというものだ」


 思うさまに行かず憤慨ふんがいしそうになったが、マドリスはその後の展開を考えるに、手間が減ったと考えてむしろ上機嫌になる。

また怒鳴り声が飛び散るかと覚悟していた矢先だったので、これにはアドルフも胸をなでおろしていた。


「……確かに、会長の仰る通りです。騎士団がいなくなれば、それだけやりやすくなりますので」


 策略を通すに当たって、あの勘働かんばたらきの良い騎士団長が近くに居ないというのはそれだけで助かるというものだった。

特に金を掛けた目論見に関しては返り討ちにあった節が強いが、それ以外でも細かいところで騎士団の横やりが多かったのだ。

その邪魔が入らないだけ、がスムーズに進む期待があった。


「では早速、教団に追跡者を派遣させるよう伝えておきます」

「そうしてくれたまえ……だが、殺すな。二人とも捕らえて、暗殺ギルドへの見せしめとしてやらねばな!! このマドリスを敵に回した事、後悔させてくれるわ!! はははははっ」


 今度こそ、という思いもあるのだろう。

報告書をぎり、と握りつぶし、マドリスは高らかにわらっていた。


「……」


 だが、秘書アドルフはそんな上司の姿に、どこか冷めた視線を向けるばかりであった。





「おにぃーさーん、こっちですよーっ」


 海辺の小さな町。打ち寄せる波間で、水着姿のエリーがはしゃいでいた。


「――恥ずかしいなっ」


 砂浜の隅っこ。小間物屋で借りたパラソルの下で、ベルクはうんざりした顔になっていた。

水着姿というのもあるが、このような場でエリーに手を振られるのは、ものすごく胃が痛くなるのだ。

恋人同士という設定なのはわかっているが、だからとこんな所でそんな目立つ事をしなくても、と、ベルクは困惑してしまう。


「もう、何恥ずかしがってるんですか? 私が他の男の人に声をかけられたらどうするんです。ちゃんとエスコートしてくださいな」


 海辺なりに水着の女性は多いが、その中でも抜きんでて、フィアーは男達の視線を浴びていた。

美しい赤髪とくりくりとした瞳、整った顔立ちの垢ぬけた美少女である。

田舎娘の多いこの海辺の町では、否応なしに人々の視線は集まるというものであった。

それらが全て、声を掛けられた彼へと向けられる。暑苦しいことこの上ない。


 だが、肝心のエリーはそんな事知った事ではないとばかりに無邪気にはしゃぎ、腕を取る。

水着はそれなりの露出のあるものであったし、ささやかながら柔らかな感触が胸に当たるが、生憎とベルクは微塵も欲情できそうになかった。

それ・・どころではない、というのが半分。

それが彼女の素ではないのが解っているから、というのがもう半分の内訳である。



 ともあれ、エリーに引っ張られながら夏の海を満喫する。

一緒になってはしゃぐ気も起きないが、こうして旅をしていると仕事の事は忘れられるし、波の音を聞きながら、のんびりと海砂の上に寝転んでいるのは中々に心地が良いのだ。


「すごく幸せそうな顔してますね」


 彼が気づくと、エリーの顔をしたフィアーがそこに居た。

座り込み、クロウの顔を見ていたのだ。

ぱっと見はエリーそのままのほんわか娘だが、まとっている空気がまず違う。

これまでの付き合いから、彼には一瞬でそうだと気づけた。


「……何か?」


 だが、クロウはとぼけた顔で彼女の顔を見ていた。

するとフィアーは耳元に口を寄せ、ぼそぼそと耳打ちする。


「組織の者から情報があって、私達の事を探っている者が二組、この町に来ているみたいです。追跡者という奴ですね」

「ほう」

「一組は……多分、先日の教団の手のモノでしょう。もう一組は、以前私達を教会まで追いかけてきた、騎士団のカップルです」

「あいつらか……」

「何を思ってかは解りませんが、この町にいます。気をつけてくださいね」


 思い出しながらに呟くクロウに、フィアーは注意を促し、耳元から顔を離す。


「――もうっ、お兄さんったら。エッチなんですからっ」


 そうしていやいやするように首を振りながら、『エリーとしての演技』が始まる。


「……」

「そんなに私の水着の下が見たいんですか? でも、お兄さんが可愛いって言ってくれるなら、少しくらいなら見せてあげても――」

「ああ、エリーはかわいいからな。見せてくれ」


 そんな彼女を見たからか。クロウは、つい悪戯心を起こし、彼女の悪ノリに乗っかってしまった。


「……えっ?」


 想定外の対応に、眼を白黒させてしまう。

ただそれだけの反応が、彼にはたまらなく面白かった。なので続行である。


「見せてくれ。その柔らかな肌を、私にだけな」


 近くを歩いていた若い娘達が、口説き文句にしか聞こえないそれ・・を聞いて「きゃーっ」と黄色い声をあげる。


「えっ、えっ……」


 肝心のフィアーはと言うと、突然の事にぽかーんとしてしまっていたが、やがて赤面し始め。


「あっ、な、な、何言って……もうっ、もう……バカ、なんですから」


 耳まで真っ赤になり、そっぽを向いて大人しくなってしまった。


(これは演技なのだろうか。それともこいつの素なのだろうか)


 いずれにしても、大人しくなってくれたので、クロウは昼寝を続行する事にした。

殺気などがあればすぐにでも気づく。何より、傍にフィアーがいるのだ。問題はなかろう、と。





「なんか、楽しそうですね、あの二人」

「そうですねえ――」


 そんな二人を遠眼に見ながらぐんにゃりしている水着姿のカップルが居た。

騎士団の三隊長の一人、シルビアとその部下のハインズである。

アンニュイな表情で恋人達の様子を見ながら、バカンスチェアーでくつろいでいた。


「見れば見るほど仲のよさげなカップルに見えますね……団長が『眼を離すな』というから追っているけど、これってなんか、趣味が悪い気がしてきます」

「まあ、彼らが本当に何も無ければ、ただの恋人同士の旅を覗き見てるだけですからね」

「はあ、疲れてしまうわ。まあ、人目の付く場所で何かするとは思えないし、精々私達も余暇よかだと思って――うん?」


 不満げに視線を逸らし、やる気なさげに気だるく背伸び……したところで、妙な事に気づいた。


「どうかしましたか? シルビア隊長」

「ん……ねえ、私気づいたのだけれど、ずっとあの二人を見てる人、いない? 若い女の子なのだけれど」


 ほら、と、指差しながら、ハインズの方を見る。

ハインズが指の向いた先に視線を向けると、なるほど、確かにその先には、熱心にくだんの二人を見つめる少女の姿があった。

ポニーテールの、十二、三ほどの娘である。やはりというか、水着姿であった。


「え……? まあ、誰から見ても熱々のカップルですし、気になるのでは?」


 思ったより普通の女の子で、杞憂きゆうなのでは、と感じながらシルビアの方に向き直る。


「そうかしら……?」

「私には女心は解りませんが、年頃の娘さんはそれくらい、恋愛には敏感なんだと思いますけどね。その辺りは隊長の方がお分かりでは?」

「むー……解らないわ。私の青春、枯れてたし。子供の頃からお父様が厳しくって。せめて兄か弟でもいればよかったのだけれど、私の家って女ばかりで」

「それは……その、ご愁傷様です」


 男にとってはそういった話をされても返答に困るのが本当のところで、実のところ、シルビアはこの『人のテンションを下げる会話』の所為で婚期を逃しつつあった。


(隊長も、見た目はすごい美人なんだけどなあ……なんていうか、空気読まないというか、あんまり相手の気分考えない事ばかり言うからなあ)


 実際にはハインズ自身、シルビアの水着姿には色々感じ入るところがあったのだ。

妙齢の美女の水着姿など、男ならそうそう無視はできない。

できないはずだったのだが、シルビアがあんまりにもやる気がないというか、気が滅入るような事ばかり言うのでテンションがその度に下げられてしまうのだ。

恋人が欲しいのなら、シルビアはこの辺り、もう少し気を遣うべきだった。


「んー、私は怪しいと思うのだけれど。あの女の子」


 そして、頑固でもあった。自分がそうだと思ったら中々曲げようとしない。

上司相手でもそうだったので、同じように頑固者な副団長とはかねてより犬猿の仲でもある。


「まあ、隊長がそう仰るなら、一応気にしましょうかね」


 これが発動した以上、テコでも動くつもりはないだろう、と思いながら、ハインズは曖昧な言葉で濁す。

一見同意にも取れるその言葉に、シルビアは満足げに頷いた。


「ええ、それでいいわ。ハインズは物分りがよくて好きよ」


 にっこりと笑う。

何の邪気もなく、悪意もなく、だというのにグサリとハインズの心を突き刺す。


「は、はは……どうも」


 そこには当然、何の色気も無い事が解っていたのだ。

恋の対象として好きという事ではなく、あくまで部下として、共に働く騎士団の仲間としての好きなのだと、ハインズはとっくに理解していた。

その思わせぶりな言動に勘違いし、特攻の末に玉砕した哀れな同僚を知っているからだ。

だが、こんな美人に好きだと言われれば、その誤解は無理からぬ事。

そうだと解っているハインズでもドキリとさせられてしまうのだから。

そして正面から見れば、些細な事に揺れるその大きな胸にも視線を吸い寄せられそうになる。

だが、それをすれば即座にバレるだろうからと、ハインズは必死になって視線を戻し、例の女の子の方を見ていた。


(職務熱心な人だわ……騎士団も、こういう人ばかりならいいのに)


 そんなハインズに、シルビアもどこか勘違いしながら感心していた。





 結局その日は何の動きも無く、のんびりとした気分のまま時間が過ぎていった。

着替え終わり、宿に向かいながら、ゆったりと土産物屋などを見て回る恋人同士の姿を追う二組の影。


「やっぱりあの子、追いかけてるわよ」

「大したもんですね、隊長の勘働きも」


 追跡者の片割れ、シルビアとハインズは、引き続きベルク達を監視しているもう片方の追跡者らしき少女を見張っていた。

当然、ベルクらの方も気にはしていたが、追跡対象のベルク達を追跡している、というその存在に、強く疑問を感じたのだ。


「何故、追いかけたりしているのでしょうか。やはり、ベルク達には、団長の仰る通り何かが……?」

「あ、また土産物屋に入りましたよ。これで七件目です」


 彼らの懸念も他所に、ベルクらはのんきに土産屋荒らしである。のんきなものであった。


(早速釣れましたね)


 何度も店を出入りするに当たって、必ず視線を向けてくる存在に、フィアーとクロウは気づいていた。


(やはり、片割れはあの騎士団員達か。もう一人は全く覚えが無いが……)


 ぼそぼそと耳打ちしあいながら、傍目はためにはさも恋人同士がいちゃついているように見せかける。

店の出入りの際に一瞬だけ横目で見る、という動作の繰り返しではっきりしたのは、必ず同じ距離で追跡してくる騎士団員達と、物陰に隠れたりして器用にその視線をかわそうとしている少女の存在であった。


(騎士団員達はまあ、アレで本人たちは追跡しているつもりなんでしょうけど。問題はもう一人の方ですか……)


 呆れるくらいにバレバレな騎士団員らは置いておくとして、フィアーをして厄介だと感じられたのは少女の方である。

何せ気配が薄い。殺しきれている訳ではないので背後に気を配っている限りは視線で気づけるが、逆に浜辺では視線が向くことが多く気づけなかった。

今、フィアーがエリーとしてクロウにベタベタしたりしないのも、それをやって人目を惹いてしまうのを避ける為だった。


(騎士達が追いかけてくる以上、気になるからと消す訳にも行きませんし――)


 どうしたものか、と視線を泳がせるフィアー。何か利用出来るものは無いかと、考えを巡らせているのだ。


(だが、待ってくれフィアー。あの追跡者……もしや、後ろの騎士団の奴らに気づいてないんじゃないか?)

(えっ? そんな馬鹿な……いくらなんでも、そこまで間の抜けた……とにかく、確認してみましょうか)


 クロウの指摘に、驚きそうになりながらも口元を押さえ、再び土産物屋へと入る。


 そうして少しばかり店の中を見て周り、なんとなしに可愛らしいアクセサリーの一つも買って、髪につけながらフィアーが先に店を出た。

クロウがその後ろにつきながら、視線を合わせぬように細心の注意を払って、ほんの一瞬だけ横目で通りの後ろを見る。

やはりと言うか、追跡者の少女は自分の後ろについている騎士団の二人組に気づいていない。

目標しか見えていないタイプなのかもしれない。そう考えれば、二人には対処は容易かと思えた。


(……決まりですね。騎士団員を利用しましょう)

(ああ、まずは人気の無いところにいかなくてはな)


 それとなくわき道に逸れる演技をし、背後の追跡者を誘導してゆく。

枝道の枝道。日陰の中の日陰。

やがて建物と建物の間の薄暗闇に進んだ辺りで、背後からの視線は途絶えた。


(追跡をやめたんでしょうか?)

(そうは思えんな……ここらで、何か仕掛けてくるつもりなのかもしれん)


 注意が必要、と、警戒し始めた辺りで、上の方から何かが光っていることに気づいた。


「――危ないっ」

「きゃっ」


 咄嗟とっさのことであった。クロウはフィアーの肩を抱きながら前方に飛び込む。


「きぇぃ!!」


 そうして、クロウのわずか後ろの地面に向け、がきん、と、奇妙に曲がった刃が叩き付けられていた。


「――むぐぐ、私の刃をかわすなんて、大した勘のよさ」


 起き上がったクロウたちの前に立つのは、両手に曲刀ククリを持ったポニーテールの少女であった。


「でも、ここで終わりっ」


 身軽に壁と壁とを跳びながら、クロウらの死角に回り込もうとする。


「くっ――」


 その変則的な軌道、速度はクロウをして頬に汗が流れるほどのモノで、結果フィアーを庇いながらの回避一辺倒になる。

バルゴア国内で流通しているショートソードやロングソードと違い、薄いながらもその曲がった刀身は咄嗟の回避を難しくさせる。

ただの突きかと思われた一撃が、速度を伴いながら幅広の剣で切り付けられたかのような円月を現すのだ。

両腕から繰り出される斬撃の数々は、回避するクロウの髪や服の一部を容易に持っていく。

あと一息の遅さで、首や手足ががれているところだった。

なるほど中々の腕利きらしい、と、クロウは口元をにやつかせ、本能的に手先に力を入れそうになる。


 だが、わざわざこのような場所で襲ってきた以上、敵にとってテリトリーとなっている恐れもあった。

敵が得意とする領域での応戦は避けたいという意識が、クロウに攻撃を躊躇ためらわせる。


「ここは一旦退きましょう。相手のテリトリーで戦うのは無謀ですっ」

「ああ」


 提案するフィアーに頷き、その場から走り去る。

その際、思いついたのは背後の騎士達の存在である。追跡してきたなら、必ず近くにいるはず、と。


「うわあっ、助けてくれぇっ!!」


 できるだけ情けなく聞こえるように、大声をあげ逃げ出す。


「なっ――に、逃がさないっ」


 これには追跡者も驚く。

まさか逃げの手を打つとは思わなかったのだ。唖然とした顔のまま追いすがろうとする。

フィアーもそんなクロウを見て意図を理解したのか、口元に手を添えながら、大きく息を吸った。


「うわーっ」

「きゃぁぁぁぁぁぁっ、誰かーっ!!」


 わざとらしく叫びながら来た道を引き返していく二人。

そうして曲がり角で『その二人』を見つけ、その脇を逃げる。


「――えっ!?」


 自分たちの脇をすり抜けていく二人を見て「どうして?」という驚きのまま、その後ろから刃を手に二人を追いかけてきた少女に気づくシルビア。


「あっ――」


 少女もまた、絶句していた。

何でこんなところに人が、と。

そうして、すぐに判断する。

目撃者だ。殺さなくては、と。


「――邪魔っ、死ねっ」


 手に持ったククリを振りながら、まずは女の方をと襲い掛かる。

狙うは胸の間。心の臓を一突きにし、さらに隣の男を回転の力を利用して斬り付けるつもりだった。


「――はっ!!」


 だが、シルビアは強かった。

腰溜こしだめのショートソードを瞬時に抜きながらククリを弾き、がら空きとなった腹に当身を喰らわせる。


「あっ!? ぎゃん――」


 驚愕する少女であったが、腹部の鈍痛に、そのまま意識を持っていかれた。





「――見失ってしまいましたね。隊長、お怪我は?」

「大丈夫です。それよりこの娘、突然襲い掛かってきて……さっきの二人を襲ったのでしょうか?」


 すぐにハインズが二人を探そうとしていたが、既に逃げ去った二人の姿は他の観光客に紛れてしまい、解らなくなってしまった。

後に残ったのはこの謎の少女が一人。

くったりと意識を失くし、シルビアによって縄で縛り上げられていた。


「何にしても、この娘の事は詳しく調べ上げる必要がありそうですね……ハインズ。この町の自警団に話を通して、そこで尋問するとしましょう」

「了解です」


 縛り上げた娘を抱きかかえながら、ハインズは先を往くシルビアの後ろを歩く。


(それにしても、あの二人……まさか、付けていた私達に気づき、この少女をおしつけたのかしら?)


 だとしたらこの先苦労させられそうだわ、と、口元に手をやり考えながら、来た道を引き返す。

もう既に、二人の残り香すら残っていない道だった。




 こうしてクロウとフィアーはまんまと監視の眼から抜け出し、その日の内に別の場所へと旅立つこととなった。



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