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第10話 俺が必殺技隠してた事詰められたんだけど、どうすればいいと思う?

『──“ヒーロー戦隊ランキング”というものがあるそうだな』


 画面の奥で、ティーカップを持ちながらカイザーが確認するように呟いた。

 あれから俺は、結局カイザーと何回か配信越しに会っていた。

 正直、いろんな意味でこいつを放置するのはまずい気がする。

 ブルーと同様に、俺がこいつとの会話で集められる情報があるなら、遠慮なく集める魂胆だった。


『普通に考えれば人気順だろうが……同時に“その戦隊の総合戦力を基準”として順位付けすることで、“対応する凶悪ヴィランの相手の目安”にしているとか。実に理にかなったシステムじゃないか』


 そこまで言って、ズズッっとティーカップを口に含むカイザー。

 ……相変わらず中身をポカリにして飲んでやがる。

 けれど、最早そんな細かいことは気にせずカイザーの話に耳を傾けることにした。

 ティーカップにポカリが些細な事かどうかは置いておいて。


『ヒーロー組織の連携は一流だな。ヴィランに比べて数は少ないとはいえ、ランキングに載ってるだけでも“300くらいの戦隊”はあるだろうに。無名を含めると、1000は超えるか? それらを9.5割方以上敵戦力を見誤ることなく派遣しているのだから、適切な配分という意味では優秀すぎるな』


 ま、流石にたまに間違って完璧とは言えないが、それでもかなり精度は高いだろう。

 やれやれ、と言いたいようにカイザーは目を瞑る。


『全く。うらやましい限りだよ。ヴィランの方が数が多いと言っても、所詮別々の組織。ヒーロー連盟みたいに、“完璧な組織間の連携”など期待できる筈がない。よっぽど優秀な組織間のクッションがないと、ヴィラン連合など夢のまた夢だ。あるいは、片方が妥協するか……』


 :そんなヴィラン連合作る事を期待するようなアンタだとは思わないけどな


『ほう? よく分かってるじゃないか。ふむ、確かに“私はどうでもいい”。極論、【カオス・ワールド】が他の敵組織ヴィラン事支配すれば、ある意味一つになると言えるだろうしな。ま、実際はそんな理想論は叶わないから、ある程度必要なら妥協することになるのだろうな。──“主にティアーが”』


 :ティアーにめっちゃ押し付けとる!? 


 だってこういう裏工作、ティアーがよくやってるし。と誤魔化すようにカップに口をつけるカイザー。

 ……まあ確かに、あいつヒーローとヴィランを行き来して、事前工作やりまくってる印象あるな。

 最近の例だと、【ジャスティス戦隊】との決戦の時とか特に。

 ああいう工作を、ヴィラン側でもしょっちゅうやってるのが目に見えて来た……


『ま。そんなわけで、ヴィラン側が数が多いと言っても、“一度に戦う組織の規模は一定を超えることは殆ど無い”。組織同士の連携が無いなら、一つの組織の人数など限りがある。ヒーロー側が問題なく我らを討伐し続けられている理由だろうな』


 :【カオス・ワールド】はその一定の規模を超えてる組織じゃねーか


『我の組織も全体の数を見れば遥かに多いが、実際は中規模に部隊を小分けして、それぞれで活動させている事が多い。ある意味、ヴィランで複数の組織が連携出来ていたら、を実現している形だな。現に、ヒーロー側で【カオス・ワールド】の討伐ミッションがあったとしても、一部の部隊に対しての作戦が大半だ。いざって時の全戦力投入は出来るが、普段から全員行動しているわけではない』


 カイザーはままならぬなー、とか言いながら言い訳しているが、それでもいざって時の全戦力の連携が出来る巨大組織など脅威でしかない。

 ヴィラン組織が20〜30個同時に動き出すようなものだ。もし今すぐ行動に起こされたら、ゾッとする話だった。


『……話が少し逸れたな。それで、ヒーロー連盟の連携の話だったか。だからこそ、“適切な配分で適切な配置を出来るヒーロー組織が、恐ろしく優秀”という話だ。ヴィランの数が多いことなど、問題ないように思えるほどにな。全く、実際どうやって実現しているのやら。よっぽど“トップの話し合い”が上手く行ってるとしか思えんな』


 そうカイザーは話をまとめた。

 つまり要約すると、ヒーロー組織の連携が恐ろしく優秀だから、ヴィランが多くても問題なくやっていけている、という話なのだろう。


 カイザーはヴィラン側とはいえ、現状の把握という意味では恐ろしいほど客観的に見れる冷静なボスという事が窺える。


『……しかし、この優秀な制度だからこそ、惜しい面もある』


 :惜しい面? 


 カイザーは、本当に心底残念そうな顔になって話始める。


『さっきも言ったが、ランキングによってヒーロー戦隊が対応するヴィランは決められる。つまり、そのヒーロー戦隊で対処出来ると判断された時に派遣されることになる』




『────すなわち。“ヒーローは格上と戦うことは殆ど無い”』


 :──っ!! 



『皮肉なことに、巨悪なヴィランに勇気を振り絞って立ち向かうヒーローというものは、殆ど無いんだよ。なぜなら、“ほぼ必ず勝てる戦い”にしか派遣されないからな。気楽なヒーローばかりだよ。その例外になり得るのは、先ほど言った0.5割未満の、配置を失敗した場合くらいか……』


 その配置の失敗と言っても、大半はヴィラン側の不意打ち、強襲の場合の事が殆どだ。

 しかしヴィラン組織は、殆どが“事前に襲撃する場所を宣言する”。

 何故なら、“自分の組織の偉大さを世界中に知らしめたいからだ”。こっそり行動をしても、組織の知名度にはつながらない。


 なので、完全に安全とは言えないが、そこまで不意打ちの状況に遭遇する可能性は低いと言えるだろう。特に、弱いヒーローなら狙う意味もないため尚更。

 そんな状況に陥ったとしたら、事故にあったと思うべき。そういう風潮が、ヒーロー側には出来ていた。


『そんなわけで、“わざわざ我に挑もうという気概を持ったヒーローなど、ほぼいない”。いたとしても、上から指示で無理やり派遣された場合くらいか。その時のヒーロー達と言ったら、ある意味見ものだぞ? 何せ大抵足止め目的で、“わざわざ負ける事が分かってる戦いに行かされたのだからな”。やる気、勇気など湧いてくるはずが無い』


 見ものと言ってる割には、つまらなさそうに言い放つ。

 さらっと言ってるが、要は彼女は一切自分が負けるとは考えていないのだろう。その実績もあると。



『……なあ。君はどう思う? “勝てる相手としか戦わないヒーローに、価値があると思うか?”』


 ──。


 :ヒーロー全てに、期待をしすぎだ。安定感を求めることは悪いことじゃ無い。お前の価値観を押し付けるな。


『む。……それはすまなかった、多少愚痴っぽくなってしまっていたな。いやはや、せっかくヴィランの親玉になったのだから、もっと力のあるヒーロー達に襲い掛かれまくると覚悟していたのだが……来るのは来るのは、よくて処刑の意思だけを持った義務感のみの奴らばかり』


 :処刑? 


『ふむ、それは今度話そうか。今日はこれで十分だ。最後にした質問、“君の考えも、割と私と同じようだしな”』


 :は? 俺の意見はさっき言ったはずだが。


『そうだな、それに同意見なだけだ。安定を求める、大いに結構。……その上で更に言おう。“君自身の行動に関しては、触れてはいないだろう?”』


 :…………


『くくっ、そこで無言になるのが君の分かりやすいところだな。だんだん分かって来たぞ』


 お互い似たもの同士かも知れんな、と勝手にシンパシーを感じたような言葉を吐いていた。

 それに対して、俺は無言を貫き続ける。


『全く。ことさら私を期待させてくれるなあ、君は。──ふむ。そろそろ時間か。今日はここまでだな』


 そう言って、カイザーは椅子から立ち上がり、いつものように画面越しにこちらに目を向ける。


『──では、またな。我に届き得るものよ』


 その一言を残して、配信はプツンと切れた。



 ☆★☆



 「──ちょっとレッド先輩、なんなんすかあの映像はあああああッッッ!!???」』


「うるさっ」


 本部に顔を出した俺を出迎えたのは、そんな言葉を叫びながら迫ってくるイエローだった。

 映像? 


「これっス、これえっ!!」


『“レッド・ハイパーエッジ!!” “レッド・ギガフレイムゥウウウッ!!”』


『『『ぎゃああああああッ??!!!』』』


「ああ、この間の【カオス・ワールド】との対決の配信映像じゃねえか。それがどうかしたのか?」

「どうかしたのか、じゃねえええっス!? なんすかこの新必殺技の数々!? 実力隠してたんスかレッド先輩!?」


 俺がなんでもないように呟くと、イエローが更に怒ったように詰め寄って来た。

 いやあ、隠してた訳じゃ……あるな、うん。ブルーにバレないようにしてたわ。やっべ。


「ん。これ、は……」

「うわあ!? 私たちが休んでいる間に、こんな戦いやってたの!?」

「そうなのよー。見てほら、“ニッコニコリ動画”で切り抜き動画だけでも、再生数こんなに」

「……? ブルーもいないんじゃなかった?」

「え、あ!? あはは、……休んだその日に、すぐに配信見てたから我が身のように分かっただけよ!」


 イエローの後ろを見ると、他の3人も動画を見て思い思いの感想を零していた。

 あー……そういえば、遊園地とスイーツバイキング行ってたから、リアルタイムで配信見てなかったのか。それで、今ようやく見たところだと。

 というかブルー、ちょっと漏れてるぞー。お前の場合生映像だろーが。


「これめっちゃ大活躍じゃ無いっスか!? ネットでバズってますよ!?」


 曰く、


 :ダサいのにスッゲー格好いい。

 :ダサいのにラスボスっぽい。

 :ダサいのにめっちゃノリノリでヴィランと戦ってる

 :ダサいのに一人の方が強くね? 

 :ダサいのにヒーローなのにめっちゃ怖くて草w

 :ダサいのにめっちゃ卑怯なのどうなの? 


「などなど、めちゃくちゃレッド先輩の評判でまくってるッスよ! 大人気ッスね!!」

「ねえ、“ダサいのに”でコメント固める必要あった? ねえ」

「ヘルメットずっと破損してた方が格好いいんじゃない? って意見があったけど……」

「やだよ、普通に危ねえもん。後でちゃんと直してもらって来たし」

「これ、ヒーロー戦隊ランキング“83位”から上がりそうっすね!! ここまでレッド先輩の活躍がモリモリだと!」


「ああそれ、断った。ランキング昇格」


「はあぁ──ッ!? なんでッスかあ!?」


 俺の言葉に、イエローは胸ぐら掴んでグワングワン揺らして来た。

 やめろ、酔っちゃうだろおいー。


「あくまで、“戦隊としての人気”のランキングだろー? 俺個人が突出して上がったとしても、意味ないじゃん。ランキング上がればより凶悪なヴィランの相手になるし、お前達が付いてこれないんじゃ危ないって」

「ふーんだ。レッド先輩が戦えばいいんじゃないっスかー? 一人でー。私たちは大人しく、お留守番してるッスからー。ふーん」

「イエローが拗ねちゃったよー!?」

「ん。レッドに置いていかれた事が、凄くショックだったらしい」

「置いていかれたって……お前スイーツバイキング行ってた最中だっただろーが」

「そっちじゃねーっス。実力隠して一気にレベルアップしてた事っス」


 あー……と、俺は頭を掻きながら言葉を続ける。


「別にあの戦い方は、あの時俺一人しかいなかったからああしただけで、普段はお前らがいるから安定をとった戦法で戦ってるだけだってーの。あんな大技、普段使いしてたまるか。スッゲー疲れるんだから」

「えー。私、いらない子じゃないっスか……?」

「いるいる、絶対いる。お前の電撃鞭、普通に取り回し良くて高火力なんだから」

「レッドー? 私はー?」

「ブルーのサポート能力もかなり助かるから、普通にいるいる」

「フフフ、やったわ」

「ったく……」

「レッドレッド! 私は私は?」

「ピンクも、撹乱がすごく助かってるよ」

「ん。レッド、オレは?」

「グリーンさんも敵の行動止めるのに……ねえ、全員言わないとダメだった?」


 ていうかさー……と、俺は切り出す。



「俺ばっかり技隠してた事詰め寄って来てるけど、“お前らだって隠してる切り札”一つや二つ持ってるんじゃねーの? 配信に出せないようなやつ」


「あはは! 何言ってるのレッド! そうそうワザと隠している切り札なんて、みんなないよ! ねえ……」



「そそそ、そうよ! 何言ってるのかしらレッドぉ!?」

「そそそ、そうっス! そんな技、私持ってないッスぅー!?」

「────」←目そらし


「わっかりやすぅー」

「……えっ!? 持ってないの私だけ!?」


 明らかに三者三様動揺したのを見て、ピンクがショックを受けている。


「ぴ、ピンク何言ってるの? 持ってないわよ、私ー」

「そ、そうっス。別に隠してる能力なんて、持ってないっスー」

「────」←更に目そらし


「わ、私……ヒーローとして未熟だった……? ちゃんとヒーローやれてなかったの……ぐすっ」

「あれはな、ただ大人が卑怯というだけだからピンクは気にしなくていいぞ」


 雑なごまかしが効かずに、涙目になってるピンクを俺は慰める。

 やっぱりピンク以外全員隠し持ってんじゃねーか。

 多分ブルーは、ティアーとしての戦闘能力の事なんだろうけど。

 そうなると、イエローとグリーンはなんだ……? 


「──君たち、何やってるんだい?」

「あ。長官」


 そんな会話をしていると、神矢長官が歩いて来た。

 俺たちは長官に事情を説明すると……


「なるほど……レッドの実力が突き抜けちゃったから、他のメンバーがいらない子になってるんじゃないかって心配ね……」

「それで、じゃあお前らも隠し札持ってんじゃねーのって話になったんだけど……」

「けど、結局配信出来ないようなやつだから意味ないっス!! このままじゃずっとレッド先輩だけ目立っちゃうんスよ!」

「そうだねー、それは些か問題だね、グリーン」

「イエローっス!!」


 じゃあこうするのはどうかなー、って長官が前置きする。


「君たちで模擬戦の様子を放送するのはどうだろうー? 身内同士の戦いで。それでレッドといい勝負が出来ているなら、みんなの人気も同じくらいになると思うよー」

「模擬戦か……悪くないな」


 長官の提案に、俺は納得する。

 俺自身は、みんなも優秀だってことは十分知っているが、一般の人たちに分かってもらうなら実際にいい勝負になってるところを見せるのが分かりやすいかも知れない。


「いいわね。それで私たちの実力、知らしめてやりましょう」

「ん。どういう形式にする?」

「私、チーム戦がいいー!」

「分かったっス! それじゃあ……」


「私イエロー、グリーン先輩、ピンクちゃんの3人チームと、レッド先輩とブルー先輩の二人チームでどうっスか!!」


「っ!! 良いわね! ウフフ、レッド! 私たちの絆の力を思い知らせて──」

「ちょっと待て」


 俺はこのチーム分けに、待ったをかける。

 ちょっと待てイエロー。


「なんっスかー? バランスの良いチーム分けでしょうがー」

「一見そう見えるな。けど、イエロー。……お前、“ガチで勝ちに来てるだろ”」

「んん〜? レッド、もしもーし?」

「あれー? ……わかっちゃったっスか?」

「分かるに決まってんだろ!! “行動無効化グリーン”と“混乱要因ピンク”入れてる時点でガチ構成じゃねーか!! むしろこっちの勝ちの目が皆無だわ!! 特にグリーン!!」

「レッドレッド、私、私いるわよ。可愛い最強のアシストのブルーちゃんがいるわよ」

「せめてグリーンかピンク片方外せ!! それでようやく対等だろうが!」

「いやっス!! 二人は私のチームっス!! これだけは譲れないっスー!!」

「レッドー、私がいれば十分じゃない? 十分よね?」


「分かった、じゃあせめて“ブルーとどっちか交換な!!” それでちょうど良いだろ!」


「うわあああああぁぁぁぁんっっっ!!!」


 なんかいつの間にか、ブルーが大泣きしていた。

 あ、やっべ。


「うっ、うっ……私が、……私がレッドと相性いいのに。アシストいつもすっごく頑張ってるのに……うっうっ……」


「レッド先輩、それは……」

「ん。レッド、それはちょっと……」

「レッド、流石に酷いよー……」

「非難轟々だねえ、レッドー」

「私、ピンクー」


 そしていつの間にか、俺がめっちゃ責められることになってしまっていた。

 あっちゃー……


「せっかく私が気を利かせたチーム分けを提案してたのにッス……」

「悪い、負ける事が目に見えてる試合だったから、ちょっと熱くなってた」

「むしろ“ヒーローだからこそ、負け試合でも勝つ気で挑む姿勢”がいいんじゃないんスか?」


「わりい、“俺勝つために可能な限り事前準備しまくるタイプだから”」


「あ、そうっスか……」

「うっう、……ぐすっ……」


 俺の言った言葉に、イエローは呆れたような表情に変わっていた。

 ブルーはいまだに泣いたままだった。


「ほら、レッド先輩。ブルー先輩慰めてくださいよ。先輩のせいでこうなったんスから」

「そうだな……ブルー」

「ぐすっ……レッド……?」


 そうして俺は、泣いてるブルーの肩に手を置いた。

 そして、今のブルーに必要な言葉を送る。




電気イエロー対策してから、出直してこような」


「うわあああああぁぁぁぁんっっっ!!!」


「こいつ、サイテーッス!!?」



 結局、ブルーが大泣きしたままだったため、模擬戦の話は有耶無耶になった……




 ★佐藤聖夜さとうせいや


 23歳

 175cm

 黒髪

 中立・善

 男


 主人公

【ジャスティス戦隊】のレッド。


「だって、ブルーがイエローに抑えられちゃうからそっから勝ち目が出せないし」

 このリアリストがよお……


 なお、ブルーに対しての態度は半分ワザと。

 もう半分はガチ。



 ★天野涙あまのるい


 22歳

 168cm

 青髪

 混沌・善

 女


【ジャスティス戦隊】のブルー。

 兼、【カオス・ワールド】の幹部、“コバルト・ティアー”。


「えぐっ、エッグッ……ティアーの時、絶対強さ見せつけてやる……」

【ダーク・ガジェット】を持ってそう呟いた。

 ちなみに、ブルーの時も電撃対策を特訓しようと決意。



 ★空雲雷子そらくもらいこ

 21歳

 167cm

 黄髪

 秩序・善


【ジャスティス戦隊】のイエロー。

 レッドの後輩。


「だめだ、こりゃっス……」

 思った以上の朴念仁のレッドに対して、呆れ中。

 電気属性は優秀。



 ★大地鋼だいちはがね


 34歳

 184cm

 緑髪

 秩序・善

 男


【ジャスティス戦隊】のグリーン。

 最年長、レッド以外の男性。


「ん。隠し札、“グリーン・パス”」

「グリーンさん、何ですかそれ?」

「レッドにパスする」

「それ俺に押し付けてるだけじゃないですかねえ!?」


 これが配信出来ない隠し札の模様。



 ★大地心だいちこころ


 10歳

 130cm

 ピンク髪

 秩序・善

 女


【ジャスティス戦隊】のピンク。

 最年少。他の戦隊ふくんでも最年少ヒーロー少女。


「ぐすっ……私も、隠し札作りたい……」

 今回のことで、自分はヒーローとして役に立ってないんじゃないかと危機感を持ってガチ落ち込み中。



 ★空本神矢そらもとかみや


 28歳

 167cm

 くすんだ金髪

 秩序・善

 女


 【ジャスティス戦隊】の長官。

 白衣でぼさぼさ髪をしている。


 「いやー、人の心なんて分かりっこないよね、イエロー」

 「レッドです」


 ブルーを泣かしたレッドに対して、そんなコメントを残した模様。



 ★カイザー

 22歳

 172cm

 紫髪

 混沌・悪


 世界征服を本気で目論む【カオス・ワールド】のボス。


「フフフ♪ 早くここまでこい、ワクワクが止まらんぞ?」


 思った以上に自分に同類の存在が現れたため、人生満喫中。


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