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✾庭園の管理者

崩れ落ちてゆく白銀の柱


雫となって地上に降りそそぐ


美しい言の葉の庭園はあっけなくカタチを失い、死へと歯車を走らせる


それでも愛しい種は還ってきてくれた


色褪せた美しい種を胸に抱いて、花のような笑顔を散らした



「管理者がいれば物語は続いてゆくの、永遠に枯れない幸せが」



この都市が面影を失っていくのも運命


人々の悲鳴は美しい残響


私はカルティナ


この世界の女神であり


庭園の管理者


庭園の種は世界の礎



女神の呪いがかけられたこの都市は


――真実へ近づく度死を繰り返す



新たな管理者という種を撒き


女神は穏やかな春の眼差しの向こうに


凍てつく冬の冷たさを隠す 



庭園の管理者が目覚めるまであと――…………



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