目次
ブックマーク
応援する
4
コメント
シェア
通報

✾恋花

恋は幻想かもしれない


それでもその一瞬


世界を鮮やかな色に染め上げる


夢見て信じてもいいかもしれない


恋という名の幻想を



今まで日常はセピア色だった


何も変わらない


何も新鮮さはない



別にいい、と思っていた



でもそれは思い込みだった






「お、お、おはよう」



教室の窓辺にたたずむ君と視線が合う


冬の朝きりっとした空気感


君の凛とした声が世界を透明にする


「はよ。いい朝だな」




君の表情にまた恋をする






この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?