神隠しの杜。
そこは夏の記憶の中、忘れじの森。
貴女を待っている。
夏の記憶で。――でもそこに《季節》はない。
初夏に舞い込んだのは、忘れたくても忘れられない言葉の森だった。
使い慣れたアプリに1件のメッセージ。
意味のわからない内容は解けない夏のミステリー。
たちの悪い悪戯か。
それとも……。